『アクトレス ~女たちの舞台~』オリヴィエ・アサイヤス監督 インタビュー

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INTERVIEW

『アクトレス 女たちの舞台』オリヴィエ・アサイヤス監督インタビュー

豪華女優たちの艶やかな共演が話題を呼ぶ『アクトレス ~女たちの舞台~』のオリヴィエ・アサイヤス監督のインタビューが届いた。

―本作を作ったきっかけは?
(主演の)ジュリエット(・ビノシュ)からインスピレーションを受けて作った。本作の前に『夏時間の庭』の成功があるが、ジュリエットはあの作品の中では大きなパズルのひとつのピースに過ぎず、不満があったと思う。私達は長い付き合いでもあったから、『夏時間の庭』での協力関係をさらに突き詰めて、また一緒に仕事をする価値があるとジュリエットが考えたのだと思う。

―クリステン・スチュワートとクロエ・グレース・モレッツの起用について
クリステンは『トワイライト』の成功で有名になったが、彼女はユニークな存在感のある女優だと思っていた。端役ではあったが『イントゥ・ザ・ワイルド』の時から存在感を示していた。ハリウッドの大作に出ている彼女にとって、ヨーロッパのインディペンデント映画はリスクかもしれないが、私は彼女にこれまでの映画では与えられなかったものを与えて上げられるのではないかと思った。今回の私の演出で、彼女のキャリアのある一時期に発見があり、自分が想像しているよりももっと長く女優としてのキャリアを伸ばしていけるのではないか。クロエは、当初は成熟した大人な若い女性を探したいたが、何よりも彼女には狡猾さがあった。役よりも実年齢がかなり若かったが、彼女に会って、彼女でいこうと決めた。

―現場でのキャストの様子は?
ジュリエットとクリステンはそれまで会ったことがなかったが、撮影を重ねるにつれて、彼女達の間に信頼や友情、、敬愛の気持ちが生まれていったようだ。もともとクリステンはジュリエットの生き方や仕事ぶりを見ていてリスペクトしていた。クリステンにとってジュリエットは、自由と精神のバランスを保ち続けてきた女優であり、そのメカニズムとキャリアの道のりを学びたいと思ったいたようだ。ジュリエットはクリステンについて、若いけど映画に対する情熱があるとみて、お互いに刺激しあい、言い意味での競争心があった。

―リハーサルについて
私はもともとまったくリハーサルを行わない。セリフを言うときの自発性が失われることを恐れているからだ。俳優達が初めてセリフを言うときには、もう現場のカメラは回っている。

―女優たちはみんなハリウッドで活躍しているが、本作のセリフについての反応は?
3人ともこの映画がユーモアのある作品だと理解していた。みんなハリウッドでの映画の経験があるので、ハリウッドが昔よりさらに産業的な側面を強めて、拘束も多く、自由にクリエーションする余裕がないことを知っている。苦しんだとまでは言わなくても、その重圧は感じていると思うので、そういったことに対して皮肉なキョリをとっていることを楽しんだのではないか。

『アクトレス ~女たちの舞台~』監督インタビュー1

『アクトレス ~女たちの舞台~』監督インタビュー2

『アクトレス ~女たちの舞台~』監督インタビュー3

映画『アクトレス ~女たちの舞台~』は10月24日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開!

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