『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』押田岳 インタビュー

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INTERVIEW

「仮面ライダージオウ」新章、始動!―『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』で仮面ライダーゲイツ/明光院ゲイツ役を務める押田岳にインタビューを行った。

ジオウの放送終了から半年が経ちました。テレビシリーズのその後を見られるのはファンとしてはとてもうれしいことです。本作ではゲイツが主人公ということで、このお話を聞いたときにどのようなお気持ちでしたか?

押田 主役をやらせていただけるのはありがたいことですし、自信をもって一年間育て上げてきたキャラクターですので、そのキャラクターをまたかっこよく演じることができるのをうれしく思いました。

テレビシリーズを一年間撮影してきて、気心の知れた仲かと思います。今回の撮影で特に印象的だったエピソードはありますか?

押田 テレビシリーズでもお世話になった諸田監督にメガホンをとっていただいたのですが、テレビの時は時間も限られた中での撮影でしたし、そこまで深く話し込むことはあまりなかったです。基本的に僕らがやりたいことをやらせていただいて、それをうまくまとめてくださる監督でした。ただお芝居に関しては情熱のある方で、台本も疑問を持ったところは相談したらすぐに変えてくださる監督です。今回主演をやらせていただいき、空き時間に台本の読み合わせをし、いいものが出るまで付き合ってくださって、すごく時間をかけて撮ったシーンがあります。ケガした後に、ソウゴと喧嘩して、一回落ち込むけど立ち直るというシーンなんですけど、僕の中では監督とほかのスタッフやキャストが一番つながれたシーンだと思いますし、印象に残っています。他にも本編では敵同士で撮影が一緒になることはあまりなかったタイムジャッカ―の3人を含む7人で撮影できるシーンがあったので、ようやくみんなでお芝居ができて楽しかったです。

ゲイツは本編では硬派なイメージで、だんだんと仲良くなっていって、ラストを迎えました。それを受けて本作は作られています。ゲイツが割とコメディになっていますが、切り替えや作りこみはありますか?

押田 正直、ゲイツがコメディをすることに対して最初は納得がいってなかったんですけど、そんなにネガティブに考えることはないのかなと思いました。役の幅を広げればいいだけかなと思って。コメディ色になったり、記憶を失って普通の高校生になったりも、そういうことがあるから愛されてきたキャラクターだというのを思って演じました。

親しみやすい形になっているのがいいなと思いました。

押田 共感できるキャラクターになろうと思ってやっていました。

今回ゲイツが高校生の役ですが、柔道の試合とか練習をやっていらっしゃいますが。

押田 中学校の授業以来なんですよ。特に稽古もなく、自分がやっていた筋トレくらいで撮影に入ったんですけど、試合の入りの所作と、柔道は体重を仕掛けにいくという武道だということを聞いて、。本当はやれるとよかったのですが、練習があまりできなくて…。

ゲイツは2号ライダーと言う立場でしたが、今回2号ライダーがたくさん出ています。そういった先輩と共演して思ったことはありますか?

押田 テレビシリーズのときからそうなんですけど、それぞれの話に先輩方が戻ってきてくださるのは本当に大きいことです。役者としての立ち振る舞いを見るということが、僕たち新人にとっては勉強になることが多かったので感謝しています。どうしてもレギュラーキャストだけだと仲良くなってきて、緩んでしまうことがあると聞いたことがあるんですが、そういうことがなく、毎回フレッシュに気を引き締めてできたことも先輩方のおかげだと思っています。本作ではコアな仮面ライダーファンが好きそうなライダーたちが集結してくださいました。2号ライダーというくくりと言うか、僕もサブライダーは好きなので、自分が見ていた世代の人たちと芝居ができるのはうれしいです。

共演して思い出はありますか?

押田 アクセルの木ノ本(嶺浩)さんは、スウォルツの兼崎健太郎さんと仲が良かったようで、渡邊圭祐と4人で一緒にご飯に連れて行っていただきました。作中で出会った方とプライベートで関われて、役者の話とかそうじゃない話もできてうれしかったです。

撮影中のエピソードはありますか?

押田 全体的にテレビシリーズが終わって、一度卒業という形だったのでいい意味で肩の力を抜いています。ソウゴも今までのソウゴじゃない面が結構見れると思うので、新しいものが作れたのかなと。7人の中ではもうすでに同窓会みたいにはなっていました。

本作で特に挑戦だったと思うことはありますか?

押田 今まで堅い役だったので、表に出さない感情表現が多かったと思います。分かりやすくしないというか、表情だけでお芝居することも多かったんですけど、今回は普通の高校生という設定なので、もっとシンプルな表現に変えてみました。例えば悪役が出てきたときに普通に驚いてみるとか。そういうのは初めてやりました。

オーバーアクションも多かったですよね。

押田 オーバーにするようにはしていました。そこは以前とは変えようとしていました。

大幡しえりさん演じるツクヨミとの恋心がちらっと見えたんですけど、そういった表現はいかがでしたか?

押田 ん~~、あ、そうだったんだと(笑)台本見た時にびっくりしたというか。スウォルツと兄弟だと知らなかったときは自分の兄弟だと思って演じていたので、恋人?好きな子なの?と知ってびっくりしました。仮面ライダーに三角関係とかを入れてくるのは珍しいですよね。

学園モノで明るい感じも出ていたので、見どころにもなりますよね。

押田 そうかもしれないです。

テレビシリーズではシリアスな戦いだったと思うのですが、学園モノになって年相応の楽しい時間が見えた気がして、うれしい感じがしました。

押田 そうかもしれないです。普通の平和な世界はうれしいですよね。

今までとは違う面で、あの続きが見られるというのは驚きました。

押田 実は、僕らは演じる直前はもっと戦ってほしいなと思っていたんです(笑)でもやってみると楽しいというか、パラレルワールドとして、次の役にもつながりそうなシチュエーションですし。普通の高校生たちの話なので、そういう面は視聴者のみなさんは共感しやすいところが多いかもしれないですね。

見どころを挙げるとしたらどこですか?

押田 初めて記憶を取り戻して変身するシーンは今までのゲイツの奮起の仕方ではない、自分を奮い立たせる芝居というか表現をしているので見て欲しいです。今まで7人全員で出ているシーンはなかなか少なかったので、そこの平和感というか、こういう世界で生きることができたジオウ組というのを温かい目線で見てもらえるといいなと思います。

今後演じてみたい役とかありますか?

押田 視聴者のみなさんに近い役柄を演じてみたいです。僕にも近い等身大の役がやりたいです。新米刑事とか新米看護師とか、いまはうまくいっていないけどこれから仕事を頑張る役というか。自分の心情をもっと、ゲイツよりも大きく出していく役をやって、“自分もがんばろう”と思ってもらえるような役ができたらいいなと思います。最近僕自身が勇気づけられることが多いので、演じてみなさんに与えるほうにならなきゃなと思います。

2020年はどのような年にしたいですか?

押田 感情に左右されやすい性格なので、役者をやっていくうえで、もっと大人になって、毎回100%のパフォーマンスを出せるようにしていかなければいけないと思っています。新たな一歩を踏み出せればいいなと思います。ジオウを卒業して次の作品を演じて、それで仮面ライダーに恩返しするのが僕の目標ですね。

本作を楽しみにしている方へのメッセージをお願いします。

押田 みんなで戦って作った作品だと思っています。みんなのゲイツが主役となったこの映画を見ていただけたらなと思っています。そして一緒にジオウを楽しんだ家族だと思ってみてもらえたらなと思います。

衣装協力/Kazuki Nagayama
津野真吾(impiger)

【写真・文/編集部】

STORY
2018年9月──それぞれの進路を決めようとしている、ごく普通の高校生たち。柔道でメダルを取る夢に向かって練習に励むゲイツ、「王様になる」などとふざけた夢を語るソウゴ。そして、ゲイツがひそかに恋心をいだくツクヨミ。しかし、試合中に再起不能の怪我を負ったゲイツは選手生命を絶たれた。傷心の彼に、謎の青年がウォッチとドライバーを差し出して言う。「私はウォズ。君を救世主に導くためにやって来た。そうでないと、常磐ソウゴが最低最悪の魔王として、その名を轟かせる」さらに、クラスには海東大樹と名乗る転校生も現れ・・・。入り乱れる陰謀、二重三重に張りめぐらされた罠。高校生たちが導かれていく先にはどんな未来が待っているのか。


TRAILER

DATA
Vシネクスト『仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ』は2020年2月28日(金)より期間限定上映!
監督:諸田敏
出演:押田岳、大幡しえり、渡邊圭祐、板垣李光人、紺野彩夏、兼崎健太郎、村上幸平、木ノ本嶺浩、岩永洋昭、戸谷公人、奥野壮/生瀬勝久
配給:東映ビデオ
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