『青くて痛くて脆い』茅島みずき インタビュー

INTERVIEW

映画『青くて痛くて脆い』で主人公・田端楓(吉沢亮)のバイト先の後輩・川原理沙役を演じた茅島みずきにインタビューを行った。

『青くて痛くて脆い』で映画初出演となりますが、映画に出ることが決まった時にどのようなお気持ちでしたか?

茅島 このお仕事を始めた時から、映画に出演したいと思っていたので、決まった時は純粋にすごくうれしかったです。でもやっぱり初めてだったので緊張や不安はありました。

映画をご覧になっていかがでしたか?

茅島 まず台本や原作を読んだ時に展開が衝撃的で、「まさか、こういうことだったんだ」と思ったのですが、映像で観るとより衝撃が増して伝わってきました。

とても豪華なキャスト陣の中で茅島さんの堂々とした演技が魅力的でした。クランクイン前に特に気にかけていたことはありますか?

茅島 撮影当時は中学3年生の夏だったのですが、役柄は大学生だったのでそもそも大学やサークルというものがわからなくて。実際に大学を見に行ったり、大学生のいとこに話を聞いたりしました。より大学生に見えるように、近づけるように努力しました。

初めに台本を読んで特に惹かれたシーンはありましたか?

茅島 読んだ時も演じる時もそうだったのですが、董介(岡山天音)のアパートで私が松本穂香さん演じるポンちゃんにきついことを言うシーンは、撮影前から緊張していて「どうしよう」と悩んでいるシーンでした。でも、川原自身も先輩に言うときにものすごく緊張しただろうし、そこはリンクしていていいのかなと思いました。

映画に出るのにプレッシャーとかもありましたか?

茅島 不安は多かったです。大丈夫かなとか、悩みとか不安は大きかったですね。

共演する方々からクランクイン前にアドバイスなどはありましたか?

茅島 アドバイスというよりも、現場に入ってから私が悩んでいたり、緊張していたりしていることが多かったので、そんな時にたくさん声をかけていただきました。笑わせてもらったりして、緊張がほぐれたのでありがたかったです。

現場ではどのように過ごしていましたか?

茅島 みなさんとても仲が良くて、杉咲(花)さんに「みんなで人狼ゲームやろう」と言っていただいて、みんなでやったりして楽しかったです。キャストのみなさんとたくさんお話をさせていただけて、打ち解けられたように感じました。

茅島さんが演じた川原は強気のキャラクターですが、役作りはどのように行いましたか?

茅島 川原は何事にもまっすぐな性格で、相手が先輩でも言わなきゃ気が済まない頑固さがあって、でも人づきあいが苦手で不器用なところがあります。私も人見知りで頑固なところがあるので、共通する部分が結構多かったです。正反対な役ではなかったのでやりやすい部分はたくさんありました。

不安なところはありましたか?

茅島 初めての映画出演ということでが不安や緊張はありましたが、スタッフさんやキャストさんに助けていただきました。

撮影で印象的だったことはありますか?

茅島 一番印象的だったのは、董介の部屋で川原がポンちゃんにきついことを言ってしまうシーンです。撮影前からたくさん悩んでいて。どんな感じで言えばいいのか、本読みの時から監督にアドバイスをもらいました。

特に思い出に残っていることはありますか?

茅島 松本さんと一緒のシーンが多かったのでたくさんお話させてもらいました。、松本さんはご自分のことを人見知りだとおっしゃっていたんですけど、全然そんなことなくて、たくさん話しかけてくださりました。他愛もないことから、私が現場で分からないことなどもたくさん教えてくださって、とても素敵な方でした。

どういうことがわからなかったですか?

茅島 お芝居の事とか、「ここはこういう風にやろうと思ってるんですけど」ということを話しました。私から聞きやすいように松本さんからも聞いていただけました。

劇中に出てくる“なりたい自分”というワードが印象的でした。茅島さんは、“なりたい自分”のイメージはありますか?

茅島 今回の映画を通して思ったんですけど、共演者のみなさんは周りがよく見えていらっしゃるなと感じて、私は今回の現場では自分のことで精一杯で、周りがちゃんと見られる人間になりたいなと思いました。私も困っている人が身近にいたら、助けてあげられる人になりたいです。

今回映画初出演を果たしました。今後何をしていきたいという思いはありますか?

茅島 今回の現場もそうでしたが、今とてもお芝居が楽しいので、今後もお芝居を頑張っていきながらいろんな作品に携われるようになりたいです。

目標はありますか?

茅島 今は目の前にあることに全力に取り組みたいのですが、演じてみたい役柄は二面性のある役柄です。そう思うきっかけになったのが、『暗黒女子』での飯豊まりえさんのお芝居です。自分が演じるとなったら頭がパンクしそうですけど、難しい役だからこそ挑戦したいです。

映画も新型コロナウイルスの影響がある中での公開となりますが、茅島さんは今年から高校生になりましたね。

茅島 5月に学校が始まったんですけど、みんなマスクをしているのであまり顔がわからないんです(笑)

自粛期間中はどのように過ごされていましたか?

茅島 当たり前ってなんだろうと考えるようになりました。学校に行くのも当たり前だったのがそうじゃない日が続いて、当たり前ってないんだなと思いました。自分の生活が幸せだなと実感して、感謝しないといけないなと思いました。

今回の作品を通して新しく学べたところはありますか?

茅島 みなさんそうなんですけど、切り替えがすごく早いと思いました。待っている間はみなさんそれぞれの過ごし方があるんですけど、本番に入るとパっと切り替わるところは生で見て改めて実感しました。緊張感も漂ってきますしすごいなと思います。

本作をご自身と同じ年くらいの方が見るとしたらどこを見て欲しいと思いますか?

茅島 森七菜さんが演じた、中学生の瑞希も出てくるので、その子の悩みなどは観ていて共感できることが多いんじゃないかと思います。

映画のおすすめのポイントを教えてください。

茅島 登場人物それぞれに悩みがあるので、どの年齢の方に観ていただいても共感できる部分が多いと思います。人間関係のどろどろした部分もありますが、秋好(杉咲花)と楓(吉沢亮)が仲良くなっていくシーンなどは微笑ましい部分もあるので、ぜひみなさんに観ていただいて、衝撃の展開を味わっていただきたいです。

【写真・文/編集部】

STORY
この青春には、嘘がある―。「君の膵臓をたべたい」で社会現象を巻き起こした作家・住野よるが最高傑作と語る衝撃作を映画化。“大切な仲間”と“居場所”を奪われた大学生の青年が、嘘と悪意にまみれながら復讐していく青春のまさに青さと痛さと脆さを描いた青春サスペンス。主人公・田端楓を吉沢亮、W主演でヒロインの大学生・秋好寿乃を演じるのは杉咲花。楓のバイト仲間で、楓と秋好が創ったサークル“モアイ”をぶっ潰す手助けをする前川董介役に岡山天音、董介のゼミの後輩で“モアイ”の幽霊部員・本田朝美(ポン)役に松本穂香、“モアイ”の幹部で積極的に社会人や企業への媚売りを進める天野巧(テン)役に清水尋也、楓と秋好が“モアイ”の活動をしていた時に知り合った不登校の少女・西山瑞希を森七菜、楓のバイトの後輩で“モアイ”に加入する川原理沙を茅島みずきとフレッシュで個性的な俳優陣が共演。西山瑞希の学校の担任・大橋を光石研、“モアイ”を外部者として支援し、その発展に寄与した脇坂を柄本佑が演じる。あなたは、この青春の“嘘”を見破れるか?


TRAILER

DATA
映画『青くて痛くて脆い』は2020年8月28日(金)より全国東宝系にて公開!
監督:狩山俊輔
出演:吉沢亮、杉咲花、岡山天音、松本穂香、清水尋也、森七菜、茅島みずき、光石研、柄本佑
配給:東宝
©2020映画「青くて痛くて脆い」製作委員会

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