『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』中川大輔×砂川脩弥 インタビュー

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INTERVIEW

『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』で迅/仮面ライダー迅役を演じた中川大輔、滅/仮面ライダー滅役を演じた砂川脩弥にインタビューを行った。

TVシリーズを通して一年間同じ役で走り抜けたお気持ちをお聞かせいただけますか?

砂川 コロナ禍で大変なことはありましたけど、「仮面ライダーゼロワン」という作品を無事にお届けできてよかったなと思います。「ゼロワン」という作品に携われて楽しかったし、よかったです。キャストも魅力的な人がいっぱいで、プロのスタッフさんとも接して、一年間本当に勉強をさせていただきましたし、毎日行くのが楽しい現場でした。
中川 一年間同じ役なんて珍しいですよね。40話あたりではその世界に入り込めた感覚があって、或人は或人として、滅は滅として見れたし、作品世界の中で、こういった感覚は一年間やらないとたどり着けないと思いました。役と自分が密接になっている感覚です。一年間やってきて、こんなに役と近づけるんだと気づかされました。

ご自身が演じたキャラクターの役作りを教えていただけますか?

中川 最初は迅は5歳児というキーワードがあったので、そこをどう追求できるかということを考えました。役作りはほぼやったことがなかったので、思いついたことを手あたり次第やっていこうと思いました。5歳児の心理が書かれた本を読んだり、5歳の頃の自分の映像を見返したり、とにかく手あたり次第やりました。でも、一回迅が大人びた瞬間があって、そこはよりシンプルに、ヒューマギアを指導する革命家みたいなイメージでやってほしいと言われたので、革命家の映画を見たり。周りから取り込んで、使えるものを探しました。
砂川 滅はAIなので人間じゃない感じを出そうというか、自分と全く別物にする必要がありました。セクシーでカッコいいイメージがあったので、例えば滅の目線はこうだなとか、ヘアバンドとか目つきとか指の形とか背筋とか、“こうしたら滅だ”というのを自分で決めていました。あと瞬きをしないようにしました。だからダムで撮った時は涙目なんです(笑)風がすごかったので・・・。作中で瞬きは数えるくらいしかやってないです。感情が入ってきていると伝えなきゃいけないシーンで瞬きをするようにしていました。

人間に対するものが芽生えていくという感じがしますが、映画ではそういったところはありましたか?

砂川 滅は感情的な会話が増えました。
中川 迅は滅の前だけは子どもっぽい迅に戻ったりしました。台本にはなかったけど、親子感を自分から出していったかなと思います。去っていくシーンでも、前だったら並んで歩いていたのを、劇場版では滅の後をついていくように演じてみたり、親子感を出そうと思いました。
砂川 アクションでも感じていただけるところはあると思います。

劇場版とTVシリーズで撮影の違いはありましたか?

砂川 杉原監督はいいものを作りたいという姿勢で、自分たちに寄り添ってくれるから、それは映画でも変わってないです。いくら時間が押してようが、いいものを出すまでは「もう一回やるか」って言ってくれました。あと、アクションはすごいです。映画だなと感じられるアクションになっていると思います。
中川 映画の撮影はTVシリーズが終わってから劇場版クランクインまで1か月くらい空きました。それも、ちょっと新鮮味がありましたかね。それまでの経験を整理してから映画の撮影という感じなので、一年間やってきたもの、ちょっと成長したものを監督にも見せたいなと思いました。最初は20テイクくらいやっていたんですけど、そこを1テイクで決めるとか(笑)

砂川さんは今回の衣装はいかがでしたか?

砂川 僕は最終話の滅の衣装でした。この衣装はめちゃめちゃよかったです。動きやすかったですね。あと耳がよく聞こえるんですよ(笑)そういう部分では新衣装のほうがやりやすかったです。滅特有のオーラを出すには旧衣装のほう入りやすいですね。新衣装はまだふわふわする感じがします。

TVシリーズを通して印象に残っていることはありますか?

中川 映画だと、TVシリーズでは同時変身をしなかったキャラクターと一緒に変身していたりするので、それは印象的でした。共闘のような感じがしました。
砂川 ドラマだったら、仮面ライダーアークゼロが印象強いです。みんなで作り上げてきた感じがありました。話し合って楽しかったですね。一つの役をみんなで作るのが不思議な感覚でした。基本はスーツアクターの方と一緒に作るんですけど、アークゼロは実体のないものを作り上げていた感じで、印象に残っています。

多くの共演者がいたと思いますが、学んだことはありますか?

砂川 最近学んだことがあるんです(笑)ファイナルステージイベントの時にダイエットをしていたんです。僕は自分に甘い人間で、ダイエットしているのに食べちゃおうというタイプなんですけど、そこでみんなが抑えてくれました。「食べるな!」とか言ってくれて(笑)意志強いなと思いましたね。意志の強さを学びました(笑)
中川 ゲストでベテランの方が来ると、現場全体のことを考えていますよね。現場慣れしているというか、空気を作ってくれて、自分だけじゃなくて周りを見ていられるのを見て、ああいう風にいられたらいいなと思いました。共演だと山口大地さんの地に足がついているような感じは学びました。
砂川 山口さんとは仲良くさせてもらいましたね。

ベテラン俳優とも共演がありましたね。子どものころ見ていたのは?

砂川 「仮面ライダーカブト」と「仮面ライダーディケイド」はよく見ていましたね。
中川 僕はスーパー戦隊の方が多かったんですが、過去作だと、「仮面ライダーエグゼイド」が特におもしろかったです。

本作を楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

中川 TVシリーズの集大成というか、最終話を終えての新しいキャラクターたちを見ることができる映画です。TVシリーズでは見れなかった役の組み合わせの掛け合いを見てもらえたらと思います。
砂川 最終話で少しだけ見せた新衣装で、新しい滅をみなさんに初めてお届けするので楽しみにしてほしいです。いい作品になったという自信があるので、是非見ていただきたいです。

【写真・文/編集部】

STORY
「神が6日で世界を創造したのなら、私は60分でそれを破壊し、楽園を創造する。」突如姿を現した謎の男エス/仮面ライダーエデンは、賛同する無数の信者と共に、世界中で大規模な同時多発テロを引き起こす。人々が次々と倒れ、世界中が大混乱に陥る中、エスを止めるべく立ち上がる飛電或人。不破諫、刃唯阿、天津垓、さらに滅亡迅雷.netの迅、滅も、仮面ライダーとなり敵と戦いながら真相を究明しようと奮闘する。果たして、圧倒的な強さを見せるエスの正体とは。エスが作り上げようとする楽園とは、いったい何を意味するのか?人間とAIの垣根を越えて、60分で世界を救い出せ―。


TRAILER

DATA
『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』は2020年12月18日(金)より公開!
『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』
出演:内藤秀一郎、山口貴也、川津明日香、青木瞭、生島勇輝、富樫慧士、岡宏明、レ・ロマネスクTOBI
劇場版ゲスト:谷口賢志
『劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME』
出演:高橋文哉、岡田龍太郎、鶴嶋乃愛、井桁弘恵、中川大輔、砂川脩弥、桜木那智、山口大地、中山咲月、児嶋一哉
劇場版ゲスト:伊藤英明、福士誠治、山崎紘菜、畑芽育、小山悠、後藤洋央紀、アキラ100%
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