『胸が鳴るのは君のせい』板垣瑞生、原菜乃華 インタビュー

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INTERVIEW

『胸が鳴るのは君のせい』で有馬隼人(浮所飛貴)と篠原つかさ(白石聖)のクラスメイト・長谷部泰広役を演じた板垣瑞生、有馬の元カノ・長谷部麻友役を演じた原菜乃華にインタビューを行った。

リアリティがあって高校生活が充実している感じがありました。撮影を振り返ってみていかがでしたか?

 撮影は去年の10月でしたね。
板垣 久々な感じがする!現場ではそこまで思わなかったけど、年齢は結構離れてるよね。
 でも、3歳差とは思えないくらい板垣さんは精神年齢が高いなって思います。
板垣 本当に?
 はい(笑)あとは(自身が演じる)麻友ちゃんはほかの3人(浮所飛貴演じる有馬隼人、白石聖演じる篠原つかさ、板垣演じる長谷部泰広)とは学校が違うのであまりなじまないほうがいいのかなと思って、現場ではあまり自分から輪の中に入ることはできなくて、“いいな、楽しそうだな!”と思いながら見ていました(笑)
板垣 あまりしゃべってなかったよね(笑)

お二人が初めて登場するシーンがとても素敵でした。

板垣 僕の初登場は、つかさとみどり(河村花)と弥生(箭内夢菜)が新学年のクラス発表を見ているシーンなんですが、本当は肩を組みにいきたかったんですよ。
 知らなかった!そうなんですね。
板垣 3人そろっている間に入りたかったんだけどカメラワーク的にダメで。(映画で使われている)あれはあれでよかったですよね。原さんは最初ってどこだっけ?
 林間学校でとことこ走ってるところ。しかも(板垣演じる長谷部と)すれ違ってるけどガン無視してるんです。
板垣 僕は実は振り返ってるんですよ。振り返ってるんだけど、全然気づかれないっていう(笑)
 麻友ちゃんらしさを出したくて、とことこ走りをがんばりました。

あれでキャラ決まりますよね。

 出たって思いますよね(笑)
板垣 手の動きがいいよね。寄りのショットで手を置く場所が“あ~~!”って思いました。

ご自身で考えたんですか?

 どうやって麻友ちゃんらしさを出すかを考えて、女の子らしさとか、あざとかわいさを考えた末に、手を口元に持っていくとあざとさが出るという結論に達しました(笑)声のトーンと手元の動きでなんとかいけるところまで女の子らしさを出したいなって考えてました。

先程原さんも「精神年齢が高い」と仰っていましたが、板垣さんはオーラが出てますよね。原さんも映画の中での存在感が素敵でした。

板垣 麻友が海でつかさちゃんを牽制しているときの、風が“ぶわ~っ”て吹いてるところが大好きで(笑)風を味方にするって本当にすごい人になるんだなって思った(笑)
 (爆笑)
板垣 本当にすごい人だなって映像見ていて思ったし、現場でも麻友としてのお芝居の形が見ていて美しかったですし、すごく勉強になりました。

大絶賛ですね。

 もっとご一緒したかったなって思うくらい、あまりご一緒のシーンがなかったです・・・。(板垣演じる)長谷部のちょっとした声のトーンとかで、長谷部の根っこの部分が見えたりしました。もうちょっと一緒にお芝居したかったです本当に。本当に周りを見て、気を遣ってくださって、視野の広い方だと思っていました。3歳しか違わないなんて思えないくらい、素敵なお兄さんです。
板垣 こちらこそ、素敵な妹さんって感じです。

板垣さん演じる長谷部泰広は、出てきた瞬間にその場の空気が和む感じがありますよね。

板垣 僕そんな感じでした?
 はい、そんな感じでしたよ(笑)
板垣 最近ふわふわしてるって言って頂くことが多くて、それが悩みなんですよね。
 そういえば撮影の途中に散歩に行って帰ってこなかったことがあった(笑)探してた(笑)
板垣 そういうところあるんですよね、自分の時間が欲しくなっちゃうんですよね。だから一人で、“木がきれいだな”、“こういう道あるんだ”とか思いながら、いつ戻ればいいか分からなくなっちゃって(笑)結構空いてる時間があったんです。

撮影していて楽しかったシーンはありますか?

板垣 全体的におもしろかったです!高校生の勢いというか、パワフルで学生独特の青春感がずっとあった気がして、それがすごく好きでした。
 学校の休み時間みたいでした。

原さんは実際に役と同じ年齢ですよね。

 そうです、高校三年生です。
板垣 すごいよね!
 今回は麻友ちゃんの奥にある闇の深さとか(笑)そこらへんをどう追いつめてやるかっていうのをニヤニヤしながら考えていました。

板垣さんは役で特に意識した点はありますか?

板垣 (学生時代は)一回自分自身も経験したことだからそこに振り返ればいいっていうのと、行き急いでいる感じが欲しいなっていうのはいつも思います。学生って無我夢中じゃないですか。まっすぐ突き進んでいって、いろんな人に会って、興味が湧いて。あの全部に興味があって興味がない感じとか、不安定さが出せたら素敵だと思います。

劇中では浮所飛貴さん演じる有馬隼人とのシーンが多かったかと思います。板垣さんも「我らが座長の浮所飛貴を映画館に観に行って」とコメントしていましたが、実際ご一緒していかがでした?

板垣 僕はうっきー(浮所)が初主演で、座長として立ってくれている姿が、すごい好きだったんですよ。表現が難しいんですけど、“うっきーの座長”だったんです。みんなが求めるような、いわゆる“これがかっこいい座長でしょ”というものじゃなくて、うっきーとして座長をちゃんとやろうとしてくれていたんです。そこに一生懸命さや彼のピュアなところを感じたし、素敵だなと思いました。
 ムードメイカー的な存在で、ずっと明るくて、現場の皆さんの雰囲気を和ませてくれていました。でもカットがかかると監督と細かい仕草とか声のトーンとかを細かくお話合いされていました。和ませてくださるけど、現場にいい緊張感を与えてくださる方で、さすが座長だなって思ってました。

浮所さんについて、特に印象的だったことはありますか?

板垣 人間性がすごく素敵だなと思いました。分からないことは分からないし、分かるフリをしないというか、座長っぽくしない。分からないことを監督に聞きに行ってくれたり、そういう一つ一つの行動から“何かを伝えたい”ということが伝わってくる。あのピュアさにすごく助けられたと思います。久々に見た光だと思いました。あと、ずっと和やかな人でした。
 本当に和やかでした。夜遅くの撮影もあって、一日中撮影だし大変だろうに、ずっと笑って、ずっとみなさんとお話されていて。才能というか、生まれ持ったものなんだろうなと思いました。有馬くんと真摯に向き合っている姿を見て、自分自身ももっと麻友ちゃんと役として向き合わないとなと思いました。

原さんは「キラキラした少女マンガ原作の映画に出演することが目標だった」とお聞きしました。

 そうなんです!小さいころからの夢で、ヒロインのライバル役をやるっていうのと、恋愛映画に出たいっていう夢があったので、それが同時にかなってうれしかったです。

ヒロインではなくてヒロインのライバル役?

 ライバル役をずっとやりたくて(笑)
板垣 変わってるよね(笑)
 本当ですか!?
板垣 でも分かる。いいよね(笑)楽しいよね(笑)
 楽しい(笑)

ヒロインとは違う魅力がありますよね。

板垣 違いますよね。
 でも今回は悪い女の子というだけには見せたくないなと思いました。原作を読んでいて麻友ちゃんは弱い子だなと思って。不安だからこそ依存しちゃったり、相手を信じられなかったり。まっすぐなつかさちゃんにはもちろん憧れるんですけど、こういう麻友ちゃんに共感できる人も多いんじゃないかなと思いました。麻友ちゃんの人間らしさみたいなものはつぶさないようにしたいなと思って演じていました。

板垣さんが演じた長谷部も魅力的でした。

板垣 絶対何かしそうですよね(笑)
 怪しげな雰囲気がありましたね。
板垣 彼には彼のいろいろなことがあって・・・人間不信だと思うんです。価値観的な部分ですよね。自分に対する自己批判にも近いかもしれないし、ああやって本心を隠していなきゃいけないのかもしれない。有馬くんとは違うキャラクターとして、そういう掴みどころのない人でいたいなと思って演じました。

衣装協力/ANDYOU DRESSING ROOM
津野真吾(impiger)

【写真・文/編集部】

STORY
原作は、2012年から2014年まで「ベツコミ」で連載され、累計発行部数250万部突破の大ヒット少女コミック。転校生の有馬隼人と、有馬を想い続ける篠原つかさが繰り広げる、親友のように仲が良い友達への“片思い”を描いた青春ラブストーリー。主演を務めるのはジャニーズJr.内ユニット「美 少年」のメンバー・浮所飛貴。普段はクールで飄々としているが、つかさからの片思いを知りながらも変わらず友達として接する優しさや、時折見せる笑顔が魅力の、原作でも絶大な人気を誇るキャラクターを演じる。ヒロイン・つかさ役を演じるのは白石聖。そして2人の恋のライバルとして板垣瑞生、原菜乃華が出演。


TRAILER

DATA
映画『胸が鳴るのは君のせい』は2021年6月4日(金)より全国で公開!
監督:髙橋洋人
出演:浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)、白石聖、板垣瑞生、原菜乃華、河村花、若林時英、箭内夢菜、入江海斗・浅川梨奈、RED RICE(湘南乃風)
配給:東映
©2021 紺野りさ・小学館/「胸が鳴るのは君のせい」製作委員会

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