『東京リベンジャーズ』堀家一希 インタビュー

INTERVIEW

『東京リベンジャーズ』でパーちん(林田春樹)役を演じた堀家一希にインタビューを行った。

そうそうたるキャストが出演しています。出演が決まったときはどのようなお気持ちでしたか?

堀家 楽しみと嬉しさと、でも不安もあるという感じでした。原作が人気というのも知っていましたし、原作に沿えるかなとか、必要なお芝居ができるかなとかいろいろ不安がありました。

原作はお読みなりましたか?

堀家 はい、ハマっちゃって全巻持っています(笑)アニメもやってますよね。

楽しみだったのはどの部分でしたか?

堀家 原作を読んで喧嘩のシーンがたくさんあって、男として憧れる部分がありました。あとは他のキャストの名前を聞いて、吉沢さん、山田さん、間宮さん、杉野さん以外は初めてご一緒する方でしたので、どんなお芝居を間近で見られるんだろうという楽しさと期待感がありました。

実際に演技を間近で見ていかがでしたか?

堀家 みなさんそれぞれすごいと思うところがあって、セリフ一つ一つに説得力があったり、そもそもの雰囲気がやっぱりあるなと思いました。山田さんは言葉の説得力があるし、でも人間味もある。吉沢さんはキャラ作りが丁寧だと思いました。

いい影響は受けましたか?

堀家 ありました。自分のお芝居というより、落ち込んだりした時にこの現場が入っていて、いざ現場に入ると楽しくて、救われた現場でした。その分思い入れがあります。

現場の雰囲気もよさそうですね。TikTokでは堀家さんが撮影されていますよね。

堀家 めちゃめちゃいい雰囲気でした!撮影の合間も普通に話して、いじってくれたり、和気あいあいと楽しく過ごせました。

特に誰かよくしゃべった方はいますか?

堀家 (眞栄田)郷敦くんですね。撮影の合間に英語を教えてもらったりしました(笑)2人で座って「“Yes,sir”って発音どうやってするの?」って話したり。せっかくなので役に立てていきたいとおもいます(笑)

イメージ通りの方でしたか?

堀家 クールで無口なイメージだったんですけど、かわいかったですね(笑)こういう弟がいたらかわいがっちゃうなと思いました。すごく笑うし、おもしろいし、愛嬌あるし、めちゃくちゃイメージ変わりました。

とても楽しそうな現場ですが、逆に不安はありましたか?

堀家 原作を読んでいたからというのもあるんですけど、パーちんはトーマン(東京卍會)のほかのメンバーとは違う立ち位置というか、盛り上げる空気を作るキャラクターで、原作ではほかにもいるんですけど、映画では切り込み隊長と言われているくらい、その役を一人で担っていました。盛り上げていく、でも盛り上げすぎて空気を壊しちゃいけないと、バランスが難しいなとは思いました。ただ、実際に撮影に入ると監督もプロデューサーも「好きにやっていいよ」と言ってくださり、最初の不安は後半にはほぼなくなっていました。

自分から作り上げた部分はありますか?

堀家 実は監督から「そんなにがんばってキャラに寄せるということをしなくていいよ」とおっしゃっていただきました。原作でこういうポーズをしていたとかは気にしなくていいからとりあえずやってみようと。寄せるのはまずビジュアルで、体重を15~6㎏増やして、髪を刈り上げたりというところですかね。内面的には熱くなりすぎて周りが見えなくなってという性格のパーちんなので、僕自身も不器用で、ほかのものが考えられなくなっちゃうので似ている部分があるのがあるのかなと思って演じていました。僕は喧嘩は全然しませんけど(笑)

ほかにも共感できた部分はありましたか?

堀家 僕は学生時代から盛り上げるのが好きだったんです。グループに一人いるようなクールキャラというより盛り上げるのが好きだったので、パーちんは盛り上げようとしているわけじゃなくて結果としてなっているだけですけど、そういうエネルギーは似ているのかなと思います。ありがたい役をいただけたと思っています。

堀家さんの喧嘩のシーンは本当にすごいですよね、圧巻でした。

堀家 アクション練習は念入りにしたんですけど、2人でのアクションシーンの時には、実際に鼻血を出したり、ケガをすることもありました。それが逆に本当に喧嘩している感がありました。相手に避けられて壁を殴るシーンがあるんですけど、実際にぶつけないといけないので、本番はやっぱり痛かったです(笑)シーンが終わった後に吉沢さんとか山田さんが「切なくなったわ」と言ってくれて嬉しかったです。

英監督からの演出はありましたか?

堀家 英監督はあまり言わないんですけど、言うのは「もうちょっとめちゃくちゃやっていいよ、自由でいいよ」みたいな感じでした。楽しいものを作ろうという監督の考え方が見えて、僕はそれが好きでした。

自分からこうしたいとかはありましたか?

堀家 いくつかあるんですけど、基本「しなくていいよ」って言われました(笑)確かに後々考えたらやりすぎだったので、監督の言ったことが正解です(笑)

集会のシーンがとてもかっこいいですよね。

堀家 かっこいいですよね!誰かひとりがかっこいいじゃなくて、“俺たちは味方だろ”というように周りもかっこいい。

そんな中でもパーちんはインパクトが強い役ですよね。

堀家 そういうところを任せられたのはうれしいですね。泥臭い役ですけど、それが喧嘩の色の違いでチームの色の違いにもなるのかなと思います。一つのチームの色を作る一人として役に立っていることを感じることができました。

パーちんの魅力はどこにあると思いますか?

堀家 試写で見た時に思ったのは、自分で言うのも変ですが、熱いしまっすぐで喧嘩っ早いけど、全力でそれが空回って逆にかわいい瞬間がある(笑)みんなが強い中で、演じているときはチワワみたいだなと思っていました(笑)全力が故のかわいさは魅力なのかなと思います。

何か具体的に楽しかった思い出はありますか?

堀家 全部楽しかったですね(笑)悪い意味ではなくて、スタッフさんにも共演者の方にもいじられることが多くて。3人でジャンプするシーンがあるんですが、2人にはロイター板があったんですけど僕だけは箱馬だったんです。2人が安定している横で僕はガタガタさせて飛んでたんですけど、それすら楽しかったです(笑)

今年は『君と世界が終わる日に』『ネメシス』『イチケイのカラス』などのドラマへも出演しています。今後演じてみたい役やジャンルはありますか?

堀家 もともと抱えているものではなくて、ストーリーを追うことで自分の精神的な負荷を負い、成長していく役をやってみたいです。ストーリーの中で成長していく様を見させられる役を演じたいです。

【写真・文/編集部】

STORY
累計発行部数300万部超、週刊少年マガジンで連載されるや、かっこ良すぎる登場人物たちや、タイムリープと共に成長を遂げていく主人公タケミチの姿、熱い仲間たちとの絆、心揺さぶる名言の数々など、今最も10代・20代男女の心を掴んで離さないバイブル的なコミックス「東京卍リベンジャーズ」を実写映画化した本作。主人公・花垣武道役を北村匠海、東京卍會副総長・龍宮寺堅(通称:ドラケン)役を山田裕貴、物語のカギを握る存在の橘ナオト役を杉野遥亮、タケミチの天敵でキヨマサこと清水将貴役を劇団EXILEの鈴木伸之、タケミチの親友・千堂敦役を磯村勇斗、裏で暗躍する東京卍曾幹部・稀咲鉄太役を間宮祥太朗、タケミチが挑む東京卍曾の総長・佐野万次郎(通称:マイキー)役を吉沢亮が演じる。


TRAILER

DATA
映画『東京リベンジャーズ』は2021年7月9日(金)より全国で公開!
監督:英勉
出演:北村匠海、山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、鈴木伸之、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗/間宮祥太朗/吉沢亮
配給:ワーナー・ブラザース映画
©和久井健/講談社 ©2020「東京リベンジャーズ」製作委員会

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