『メタモルフォーゼの縁側』汐谷友希 インタビュー

INTERVIEW

『メタモルフォーゼの縁側』でうらら(芦田愛菜)のクラスのマドンナ・橋本英莉役を演じた汐谷友希にインタビューを行った。

本作の脚本を初めて読んだ時の感想をうかがえますか?

汐谷 温かい気持ちになりました。先に漫画を全巻読んだのですが、こんなに温かい気持ちになった作品は初めてで、それをさらにギュッとまとめた脚本になっていると思いました。「ここを切り取るんだ」というのもありましたし、2人の距離が縮まっていく様子がまとめられていて驚きました。うららと雪さんの2人が共通の話題で盛り上がっている姿が浮かびました。

クランクイン前に原作をお読みになったということですが、ほかにどのような準備をしていましたか?

汐谷 このようなご時世ですし、常に体調面に気を付けていました。普段から気を付けていましたが、さらに気を引き締めていました。役作りでは、原作の漫画があって想像がしやすいので、初出演で緊張はしていましたが役のイメージはつかみやすかったです。あと、本としての台本をいただいたのが初めてだったので持ち運ぶ時のカバーを用意しました。最初は透明のカバーで間に紙を挟んでいたんですけど、初めての作品だし思い入れのあるものを作りたいと思って自分で作りました。

ほかのキャストとはいつお会いになりましたか?

汐谷 本読みの時には監督とご一緒して、ほかの方とは撮影の初日にお会いしました。「おはようございます!」と大きい声で言ったんですけど、元気に言おうと決めていたのに実際に言ったあとに緊張してしまって(笑)撮影の前は、カメラを通して自分がどう映るかと気にすると緊張してしまい、今思うとなかなか緊張がほどけなかったです(笑)役に入るときが一番緊張しないかもしれないです。「よーい、スタート」という声がかかって、掛け合いがあったりすると緊張がなくなります。

実際に演技をしてみていかがでしたか?

汐谷 目に入ってくるものが多すぎて、自分の中で全部を消化しきれてなかったと思います。もっと落ち着いて見ていけたらよかったと思います。

芦田愛菜さんや高橋恭平さんとの共演シーンが多かったと思いますが、お二人とお会いしていかがでしたか?

汐谷 芦田さんは同い年で、高橋さんもあまり年が変わらないので、同年代の方と同じ現場でお芝居をさせていただくのはとてもいい経験になりました。今まで演技レッスンとかで同い年の人もいますが、その雰囲気とは全く違うので学ばせていただくことも多く最初の印象も大事だと思いました。初めてお会いする方なので、対応とか話し方も大事だと改めて思いました。

そう感じたきっかけがあったんですか?

汐谷 芦田さんがスタッフさんに話しかけている姿とか現場での佇まいがとても素敵でした。小さいころから見てきた芦田さんが目の前にいて、分からないことをスタッフさんに聞いている姿を遠目に見ていたんですけど、素直に分からないことを聞いて教えてもらう姿勢が素敵でした。自分だったら分からないところを聞けるかなと思ったりもして。

高橋さんとは距離感も大切な役どころでした。

汐谷 普段受けているレッスンでは、女の子同士で男女の役を演じることが多かったので、現場で初めてお会いして、いきなり付き合っている設定だったので、どういう空気感とか距離感がいいのかなというのが難しかったです。

本作で特にこだわった点はありますか?

汐谷 私が演じた英莉は、海外留学をしたり、SNSをやっていたり、同年代からも一目置かれるような中心的な存在だったので、佇まいも違う雰囲気を持っている印象があったのでそういう方向に持っていこうと思いました。漫画の原作と脚本をもとに作り上げていきました。

完成した映画を見て特に印象的だった点はありますか?

汐谷 漫画を見て、脚本を読んでから、映画を見て、実際にうららと雪さんの掛け合いが映像になっているのを見て感動しました。2人の距離感が難しいと思っていたのですがとても素敵でした。漫画を見ていたからこそ嬉しかったです。ワンカットワンカットが「あのシーンだ!」と思いながら見てしまいました。

今回映画に初出演でしたが、今後女優としてやっていきたいことはありますか?

汐谷 今回は初めてで、自分が入り込みやすい役だったので安心感がありました。演じていてすごく楽しかったです。今後は正反対の役だったり、非日常的な役も演じてみたいですし、コメディも好きなのでそういう要素も含めたお芝居もしてみたいです。サスペンスで狂気的な悪の組織みたいな役にも興味があります。

【写真・文/編集部】

STORY
2017年に連載が始まって以降、じわじわと話題を呼び「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した鶴谷香央理の漫画「メタモルフォーゼの縁側」を実写映画化した本作。主人公・佐山うららは、周囲に馴染めずひとりこっそりとBL漫画を読むことを毎日の楽しみにしている17歳の女子高生。もうひとりの主人公・市野井雪は、夫に先立たれ孤独に暮らす75歳の老婦人。雪がキレイな表紙に惹かれて買った漫画がBLだったことをきっかけに出会ったふたりが、一緒に漫画を読んで、一緒に笑って、一緒に泣いて、時には激論を交わし、BLで繋がった2人が育む年の差58歳の友情と挑戦が描かれる。うららを芦田愛菜、雪を宮本信子が演じる。


TRAILER

DATA
『メタモルフォーゼの縁側』は2022年6月17日(金)より全国で公開!
監督:狩山俊輔
出演:芦田愛菜、宮本信子、高橋恭平(なにわ男子)、古川琴音、生田智子、光石研、汐谷友希、伊東妙子、菊池和澄、大岡周太朗
配給:日活
©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会

PAGETOP
© CINEMA Life!