『カメラ、はじめてもいいですか?』田牧そら インタビュー

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INTERVIEW

『カメラ、はじめてもいいですか?』で自分に自信が持てない女子高生の主人公・池田ミト役を演じた田牧そらにインタビューを行った。

人付き合いが苦手で、自分のことが好きになれない女子高生という役ですが、共通点や共感する部分はありましたか?

田牧 人見知りです、たぶん(笑)人見知りなところは似ていると思いました。しゃべるときにうまく言葉にするのが苦手な感じを出すシーンがあって、そこは私に近いと思います。どういう風に話したらいいのかなというのを常に考えちゃうタイプで、そこは共感できる部分でした。

そういった部分は似ているほうが演じやすいですか?

田牧 自分にもそういう経験があるとやりやすいです。想像するのも大好きなので、想像しながらお芝居をするのも楽しいんですけど、自分が経験したことあることだったり、分かるなという部分があったりする演じやすいです。

演じたミトについてはどのような印象ですか?

田牧 最初に“内気な女の子”と聞いていました。内気だけど隣に住んでいるチサトさん(手島実優)になつくんです。だから人懐こい一面もあってかわいらしい女の子です。現場でも、チサトさんとコミュニケーションを取ったりしていたんですけど、最初はクールな印象で話しかけても大丈夫かなと一方的に思っていたのですが、本当にチサトさん役の手島さんがやさしくて。撮影が進むにつれてとてもお芝居しやすかったです。

お二人のシーンが多かったですか?

田牧 そうですね、あとはカメラやさんのナギさん(根矢涼香)と、あとは学校のモアちゃん(村山優香)とリン子ちゃん(中村守里)がいて、5人でいることも結構多いです。みんな自分のカメラがあって、写真を撮りに行ったりすることもあって本当に楽しかったです。女の子ばかりなんですけど、「女子校みたいだね」と言われていました。みなさん本当に優しくて。ナギ役の根矢さんとは10歳以上離れていて、気を遣わせないようにやってくださっていたと思うんですけど、すごく話しやすくて。皆さんと、撮影でいろいろなところに行きましたが、素で楽しんでいました。

田牧さんは現役の高校生で等身大の役ですが、重なる部分もありましたか?

田牧 結構ありました。ミトちゃんは一人暮らしをしている女の子なんですけど、この年齢で一人暮らしというのは私からすると考えられなかったんです。撮影期間中にホテルに泊まることもあったんですけど、その時に自分一人で食べるお弁当だったり、一人で帰る感じだったり、隣の部屋の音が聞こえちゃうというのがちょっと寂しいなと思ったり、ちょっと怖いなと思ったり。実際に自分もその立場になって感じられたので、そこはすごく大きく実際に自分が感じて、役の立場になって考えられたので、それはすごくいい経験でした。

学ぶことが多かった撮影だったんですね。

田牧 そうですね。楽しかったのですが、勉強になることが多かったです。手島さんのお芝居に対する姿勢が勉強になりました。監督と話している姿を見ることが多く、上村(奈帆)監督は脚本も書かれているんですけど、「このセリフはどう言ったらいいですか?」とか「ここはこういう動きをしたらいいですか?」と話をされていましたが、その姿を見て、私もがんばらないとなと思いました。

田牧さんは監督とお話はしましたか?

田牧 上村監督は柔らかい雰囲気の方で、とても話しやすかったです。演じてみて感じたことや気になることも、伝えることができ、相談しながら、丁寧にお芝居ができたと思います。他の3人の監督も、みなさんアプローチが違うんですけど素敵な方々で、私たちがお芝居をしやすい環境を作ってくださいました。

素敵な雰囲気だったんですね。

田牧 明るくてやさしい方々ばかりで。スタッフの方も人数が少なくて、キャストも少なかったのでアットホームな感じの現場だったので、みんなでひとつのモノを作るという意識が強く、チームワークはよかったと思います。

劇中ではカメラを使うということですが、田牧さんはカメラを使ったりはしていたんですか?

田牧 使ったことはなかったです。この作品に入るときに練習用のカメラを貸してもらって、カメラの指導の方がいらっしゃって、現場に行くと質問をしていました。練習用のカメラも最初は何も分からない状態だったんですけど、だんだん慣れてきて本当に撮るのが楽しくて。「カメラのヤマヤ」さんというところにロケでお邪魔させてもらったんですけど、そこでフィルムカメラをゲットして、今がんばっているところです。

フィルムカメラは撮れているかドキドキしますね。

田牧 ドキドキします。設定も多いので。でも、店員さんがたくさん教えてくださいました。あとはナギさん役の根矢さんがもともとカメラをやっていて、フィルムカメラが好きで現場でもずっと持ち歩いていてたくさん撮ってくださったんですけど、「分からないことがあった何でも聞いて」と言ってくださったので、じゃあ始めようと思って(笑)

どういったものを撮っているんですか?

田牧 風景が多いです。あとは6歳下の妹がめちゃくちゃかわいくて妹のことを撮ったり、飼っている犬を撮っています。カメラを持つと今まで撮ろうと思っていなかったのに、撮ってみたいと思うのがおもしろいなと思います。

チサトさんと出会って人生が変わったような役ですが、田牧さんはこれまでに会って人生が変わったという人はいますか?

田牧 このお仕事を始めて結構変わりました。有吉(弘行)さんとは、『有吉のお金発見 突撃!カネオくん』(NHK)という番組を小学生のころからやらせていただいているんですけど、初めてのバラエティ番組で、最初は分からないことだらけでした。台本もない状態で話さなければいけないというのが初めてだったので、すごく緊張していて。有吉さんは私が緊張しているのを分かってくださっていて、いつもおもしろいことを言ってくれたり、助けてくれるし、本当にすごいなと思います。『カネオくん』に出てからいろいろな人と会うことが多くて、収録が楽しくてちょっと嫌なことがあっても忘れられます。私も日ごろからおもしろいことがあったらメモするようにしていますが、あんな風になりたいなと思っています。

【写真・文/編集部】

STORY
本作は、現在第4期まで放送されている大人気アニメ「ヤマノススメ」(コミック アース・スターにて連載中)の原作者である漫画家・しろによる「カメラ、はじめてもいいですか?」(ヤングキングアワーズにて連載中)が原作。自分に自信が持てない女子高生の主人公・池田ミトがカメラの奥深さを知り、カメラを通じて少しずつまわりと打ち解けていく青春ドラマ。様々な種類のカメラが登場するなど、カメラ好きにはたまらない見どころも多数登場するBS松竹東急のオリジナルドラマで初の青春ドラマ。


TRAILER

DATA
月曜ドラマ『カメラ、はじめてもいいですか?』(全12話)は2023年7月3日(月)よりBS松竹東急(BS260ch/全国無料放送)で毎週22時30分~放送
出演:田牧そら、手島実優、村山優香、中村守里、根矢涼香/山田キヌヲ、斉藤陽一郎
©BS松竹東急

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