『悪党に粛清を』2014年カンヌ国際映画祭に出品され、以降世界中の映画祭で熱狂をもたらしたウエスタン・ノワール『悪党に粛清を』が6月27日(土)より全国で公開される。本作と主演のマッツ・ミケルセンに対して日本の各界を代位評する文化人から応援コメントが寄せられた。

劇画家 さいとう・たかを「この映画を見て黒澤明の『用心棒』を思い出した。『用心棒』では侍の袴が汚れているように、この主人公も砂埃にまみれすごくリアルだ。往年の西部劇とはひと味もふた味も違う。こういう映画を長年待っていた」
作家 馳星周「スカンジナビアン・ウェスタンに瞠目せよ。北欧の男たちによって、寡黙な西部のガンマンたちがよみがえった」
小説家 矢作俊彦「2人のデンマーク人がワイルドウエストに再構築したハムレットの源流。流浪の王子と荒ぶる神による復讐という名の宮廷史劇。優れたフィルムノワールは必ず神話に遡行する」
歌舞伎俳優 片岡愛之助「腕力だけがものをいう非情な開拓時代の描写に圧倒されます。そして侍のように寡黙に己の筋を通すマッツ・ミケルセンの魅力全開。ラストカットが秀逸。単なるウエスタン、単なるノワールではございません」
作家 貴志祐介「ここまで爽快な殺戮シーンは、めったに見られない。現代に蘇ったマカロニ・ウェスタンの最凶の後継者」

映画『悪党に粛清を』は2015年6月27日(土)より新宿武蔵野館ほかにて全国で公開。

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