コーエン兄弟最新作『ヘイル、シーザー！』で、劇中で映画監督を悩ませた訛りっぷりを日本語で再現したご当地版特別予告編が解禁された。

本作の舞台は、ハリウッドが“夢”を作り、世界に贈り届けていた1950年代。スタジオの命運を賭けた超大作映画「ヘイル、シーザー！」の撮影中に、主演俳優であり世界的大スターの誘拐事件が発生し、撮影スタジオは大混乱！貧乏くじばかりを引いているスタジオの何でも屋、お色気たっぷりの若手女優、みんなの憧れのミュージカルスター、演技がどヘタなアクション俳優など、個性溢れるスターたちを巻き込んで世界が大注目する難事件に挑む。

今回、解禁された特別予告編は、コーエン兄弟独特のユーモアセンスを感じさせる“訛りっぷり”をを身近に感じられる、全国各地の方言で字幕を付けた特別予告編を作成。山形弁、名古屋弁、大阪弁、博多弁、沖縄弁とご当地愛に溢れる5つのバージョンが公開された。

レイフ・ファインズ演じる映画監督ローレンス・ローレンツが手掛ける作品の主演に抜擢された新人俳優ホビー・ドイル（アルデン・エーレンライク）の初撮影シーン。豪華なセットに煌びやかな衣装に身を包んだ俳優陣―。上質なメロドラマを得意とするローレンツ監督の撮影現場におずおずと登場した若手俳優のホビー。漂う上品で洗練された空気が流れ、後はホビーが「なぜだかね」と軽やかにセリフを発すれば撮影は無事に終了―のはずが、その口から出てきたセリフは「なぜだがに」。あまりの訛りっぷりに雰囲気をぶち壊ししてしまう。見るに見かねた監督が直接セリフ指導をするも、どうしても訛りが抜けず、何度教えても直らないことに苛立ちをあらわにするローレンツ監督と、必死にセリフを練習するものの、逆に監督を怒らせてしまうホビー。