『ハイ・ライズ』SC0810

J・G・バラードの名作SFを映画化した『ハイ・ライズ』に主演のトム・ヒドルストンインタビュー映像が解禁された。

『マイティ・ソー』『アベンジャーズ』のロキ役で人気の俳優トム・ヒドルストンや、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』のジェレミー・アイアンズなど英国が誇る豪華キャストが集結した本作。舞台となる40階建ての新築タワーマンション(=ハイ・ライズ)はラグジュアリーな内装や抜群の眺望、さらにあらゆる設備が整った夢を具現化したような理想の住居空間。上階に行くにつれ住民が富裕層になっていくハイ・ライズで巻き起こる、皮肉な現代社会のヒエラルキーの崩壊。パーティ三昧の贅沢な毎日を過ごしていたセレブたちが堕落し、崩壊していく様子をミステリアスかつアーティスティックな映像美で描く。監督はイギリス内外で評価を高めているベン・ウィートリーが務める。

今回、主人公のラングを演じるトム・ヒドルストンのインタビュー映像が解禁された。ハイ・ライズの中層階である25階に越してきた若き医師ラングは、知的で洗練されており、人当たりもいいことから階層を越えて交流を持つ。やがて勃発する階級闘争の中でも、自分を貫き続ける。ベン・ウィートリー監督たっての希望でキャスティングされたヒドルストンは、もともと原作が好きだったということで出演オファーに即答だった。そんなヒドルストンは「人間の行動や脳の構造にとても興味を抱いている人物だ。独身で人生の色々な責任から逃げるために越してきた」と自らの役柄を説明する。ストーリーについては「上品で優雅、セクシーでシャレた世界から粗野で乱暴な錯乱した世界が繰り広げられる」と詩的に表現している。映画公開に向けて「(この映画に)驚くことも多いと思う。興味をそそられるのは、登場人物が繰り広げる行為に観客が同調していくのか反発するのか知りたい」とメッセージを贈っている。高級マンションが一転して混純とした世界に変わっていく中で、ラングが見出す新たな境地を劇場で確認しよう。

『ハイ・ライズ』

『ハイ・ライズ』 (1)

『ハイ・ライズ』ポスタービジュアル

映画『ハイ・ライズ』は2016年8月6日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開!

監督:ベン・ウィートリー
出演:トム・ヒドルストン、ルーク・エヴァンス、ジェレミー・アイアンズ、シエナ・ミラー、エリザベス・モス、ステイシー・マーティン
配給:トランスフォーマー
2015年/イギリス/119分

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