【第29回東京国際映画祭】「国際交流基金アジアセンターpresents CROSSCUT ASIA #03 カラフル!インドネシア」
第29回東京国際映画祭(10月25日(火)開幕)において特集上映されるアジア映画特集シリーズ「国際交流基金アジアセンターpresents CROSSCUT ASIA」第3弾「カラフル!インドネシア」の全ラインナップが発表された。

アジアの国、監督、俳優、テーマなどに焦点を当ててアジア映画の特集上映を行う「CROSSCUT ASIA」。2014年の第27回東京国際映画祭より一部門として新設された部門で、アジアのいまを鋭く切り取った珠玉の映画を紹介する。第3弾となる今回は、究極の多様性を内包する国ともいわれる「インドネシア」を大特集。

世界一のイスラム教人口を有する一方、1万を超える島々を領し、地域ごとに異なる文化をもつ「究極の多様性の国」、インドネシア。ベテラン監督の最新作に加えて、今後の活躍が期待される新世代の個性光るラインナップが決定した。注目は、男娼の父親とイスラム教徒の娘の再会や、敬虔な信仰をもつ傍らAVに夢中になる孤独な青年の純愛など、挑発的なテーマに取り組む国際派監督、テディ・スリアアトマジャの「“親密”3部作」。また、LGBT映画の先駆者ニア・ディナタや『鏡は嘘をつかない』のカミラ・アンディニら躍進する女性監督たちによる本邦初公開作など、インドネシア新世代の描く様々な愛のかたちに注目。会期中には各作品の監督や出演者なども来日し、Q&Aのほかシンポジウムも予定されている。

『アバウト・ア・ウーマン』
監督:テディ・スリアアトマジャ
出演:トゥティ・キラナ、レンディ・アハマド、アネク・ジョディ、リンゴ・アグス・ラフマン
2014年/76分
未亡人の淑女に訪れた、突然の恋。 艶やかに世界は色づき始める―。大邸宅に暮らす65歳の未亡人ダユのもとに、メイドの後任として少年アビが雇われる。やがて淡い想いが互いに芽生えはじめるが―。年齢差や立場を越えた新しい愛のかたちを示す、3部作の完結編。
『アバウト・ア・ウーマン』 (C)Karuna Pictures

『アバウト・ア・ウーマン』
(C)Karuna Pictures

『タクシードライバー日誌』
監督:テディ・スリアアトマジャ
出演:レザ・ラハディアン、ラトゥ・フェリシャ
2013年/89分
都会の孤独な青年の「聖と俗」を描き、タブーに切り込む野心作。ジャカルタのタクシー運転手アハマドは敬虔なムスリムだが、家に帰ればアダルトビデオに浸る無為の日々。そんな彼が知り合いの娼婦を助けるために黒社会に突入していく。アジアフォーカス・福岡国際映画祭2013出品。
『タクシードライバー日誌』

『タクシードライバー日誌』

『ラブリー・マン』
監督:テディ・スリアアトマジャ  
出演:ドニー・ダマラ、ライハアヌン・スリアアトマジャ、ヤユ・アウ・ウンル
2011年/75分
「一夜かぎりの父と娘」衝撃と感動に圧倒されるインドネシア映画の表現を広げた傑作。東京生まれのテディ監督の3部作を一挙上映。――失踪した父を探してジャカルタに出た娘は女装して働く父を発見。一夜限りの再会の果てに和解は訪れるのか―。インドネシア映画の表現を広げた傑作。大阪アジアン映画祭2012出品。
『ラブリー・マン』 (C)Karuna Pictures

『ラブリー・マン』
(C)Karuna Pictures

『三人姉妹』(2016年版)
監督:ニア・ディナタ
出演:シャンティ・パレデス、タラ・バスロ、タティアナ・アクマン
2016年/124分
美しい三姉妹のそれぞれの恋のゆくえ―50’s名作ミュージカルが華麗に現代に甦る。『分かち合う愛』(TIFF2006出品)などで知られる女性監督ニア・ディナタが、1956年の名作『三人姉妹』を現代に置きかえて描く華麗なミュージカル。個性の異なる美しい三姉妹の結婚話が快活に展開する。
『三人姉妹』(2016年版) (C)KalyanaShiraFilms / SAFilms(C)Miles Films

『三人姉妹』(2016年版)
(C)KalyanaShiraFilms / SAFilms(C)Miles Films

『Cado Cado(チャドチャド)~研修医のトホホ日記』
監督: イファ・イスファンシャー 
出演: アディパティ・ドルケン、ティカ・ブラファニ、アウレリー・ムーレマンス
2016年/103分
若き研修医たちの奮闘と恋をコミカルに描いた青春映画。『聖なる踊子』『黄金杖秘聞』で知られるイファ・イスファンシャーが人気小説をもとに撮り上げた、見習いドクターの目線で描く病院コメディ。東南アジアに進出する韓国の大手CJエンタテインメントが製作に参加。
『Cado Cado(チャドチャド)~研修医のトホホ日記』

『Cado Cado(チャドチャド)~研修医のトホホ日記』

『Emma’ マザー』
監督:リリ・リザ
出演:チュッ・ミニ、クリストファー・ネルワン、ヤヤン・C・ヌール、アルマン・デワルティ、インダー・プルマタ・サリ
2016年/77分
一夫多妻制の現実―「妻」として「母」として力強く生きた女性を描いた物語。今年『再会の時~ビューティフル・デイズ2~』が本国でメガヒットを飛ばしているリリ・リザが早くも最新作を発表。元副大統領ユスフ・カッラの母親の自伝を原作とした、スラウェシ島を舞台にした強く生き抜く母と子の物語。
『Emma' マザー』 (C)Miles Films

『Emma’ マザー』
(C)Miles Films

『珈琲哲學-恋と人生の味わい方-(仮題)』
監督:アンガ・ドゥイマス・サソンコ
出演:チコ・ジェリコ、リオ・デワント、ジュリー・エステル
2015年/117分
世界有数のコーヒー産地インドネシア発、「一杯の珈琲」にすべてを賭けるバリスタのビタースイートな青春ドラマ。カフェ「フィロソフィ・コピ」を舞台に、オーナーとバリスタの青年コンビが一攫千金を狙って完璧なコーヒー作りに邁進するが…。期待の若手監督アンガ・ドゥイマス・サソンコが描くビタースイートな青春ドラマ。
『珈琲哲學 -恋と人生の味わい方- (仮題)』 (C) Visinema Pictures /COCOMARU

『珈琲哲學 -恋と人生の味わい方- (仮題)』
(C) Visinema Pictures /COCOMARU

『ディアナを見つめて』
監督:カミラ・アンディニ 
出演:ライハアヌン、タンタ・ギンティン、パンジ・ラフェンダ・プトラ
2015年/39分
夫からの突然の「第2夫人を娶る宣告」。インドネシア社会に問いかける結婚の形。家事に追われるディアナは、ある日、夫から「第2夫人を娶ることにした」と告げられて困惑するが―。『鏡は嘘をつかない』(TIFF2011出品)が公開された女性監督カミラ・アンディニがインドネシア社会に問いかけるメッセージ。
『ディアナを見つめて』 (C)babibutafilm

『ディアナを見つめて』
(C)babibutafilm

『舟の上、だれかの妻、だれかの夫』
監督:エドウィン
出演:マリアナ・レナタ 、ニコラス・サプトラ
2013年/55分
美しい島々を舞台に、100年前の悲恋のルーツを探る物語。『動物園からのポストカード』(TIFF2012出品)のエドウィン監督による全州国際映画祭製作の中編。インドネシア東部のマルク諸島を舞台に、100年前の悲恋伝説をなぞるかのように男と女が出会う、トロピカルなおとぎ話。
『舟の上、だれかの妻、だれかの夫』 (C) Jeonju IFF, Edwin

『舟の上、だれかの妻、だれかの夫』
(C) Jeonju IFF, Edwin

『フィクション。』
監督:モーリー・スリヤ
出演:ラディア・シェリル、ドニー・アラムシャ、キナヨシ
2008年/110分
夢見る少女か、サイコパスか。現実が虚構の闇に引きずり込まれる異色ファンタジー。『愛を語るときに、語らないこと』(TIFF2013出品)で注目された新鋭女性監督モーリー・スリヤのデビュー作。複雑な家庭に暮らす少女の孤独な内面に寄り添うファンタジー。エドウィン作品のミューズ、ラディア・シェリル主演。
『フィクション。』 (C)Cinesurya

『フィクション。』
(C)Cinesurya

『戒厳令のあとで[デジタル・リストア版]』
監督:ウスマル・イスマイル
出演:アン・アルカフ、ネッティー・ヘラワティ、バンバン・ヘルマント、ダリア、リド・イスマイル、アワルディン
1954年/101分
巨匠の不朽の名作をデジタル修復版で上映。“インドネシア映画の父”と称される巨匠ウスマル・イスマイルの代表作をデジタル修復で上映。対オランダ独立戦争とその後の激動の時代を描く、熱気に満ちた男たちのドラマ。ウスマルの従軍体験が作品をリアルにしている。
『戒厳令のあとで[デジタル・リストア版]』

『戒厳令のあとで[デジタル・リストア版]』

第29回東京国際映画祭は2016年10月25日(火)~11月3日(木)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!