カトリーヌ・ドゥサール、松岡環、トニー・レインズ、パク・ジョンボム、アンジェリ・バヤニ

カトリーヌ・ドゥサール、松岡環、トニー・レインズ、パク・ジョンボム、アンジェリ・バヤニ

第17回東京フィルメックスが11月19日(土)に開幕し、TOHOシネマズ日劇で開会式が行われた。

11月19日(土)より9日間に渡り、有楽町・朝日ホールを中心に行われる本映画祭。アジアの才能ある新鋭作家の新作から選ばれた「東京フィルメックス コンペティション」、映画の最先端切り拓く気鋭の監督の新作を紹介する「特別招待作品」など22作品が集結する。

今回行われた開会式には、林加奈子ディレクターの挨拶に続き、審査委員長を務めたトニー・レインズのほか、審査員のアンジェリ・バヤニ、パク・ジョンボム、松岡環、カトリーヌ・ドゥサールが登壇した。「心を込めて1本1本大切に上映します」と挨拶した林ディレクター。続けて、レインズ審査委員長は「すでにコンペティション作品を1~2本拝見していますが、クオリティが高いので楽しみにしています」と笑顔を見せた。

続けて、オープニング上映作品の『The NET 網に囚われた男』の舞台挨拶が行われ、日本にもファンが多いキム・ギドク監督が大歓声の中で登壇した。本作は、意に反して国境線を超えて韓国警察に捕まった北朝鮮の漁師が、拷問を受け、韓国への亡命を強要されるが、妻子に再会したい一心を貫き母国に戻るという物語。キム監督は「幸せなはずの週末に見るには悲しくて、胸が痛くなる映画」とコメントした上で「韓国と北朝鮮が、朝鮮戦争以来66年間に渡って、恨んだり非難することが続いている。それがこの映画を撮ろうとしたきっかけ」と語り「私たちの未来は、悲しく苦しくて重い物語と反対になることを願っています」と期待を込めて挨拶した。

キム・ギドク監督

キム・ギドク監督

トニー・レインズ審査委員長

トニー・レインズ審査委員長

【第17回東京フィルメックス】ポスタービジュアル


「第17回東京フィルメックス」は有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇で2016年11月19日(土)~11月27日(日)まで開催!