天才振付師ミルピエの挑戦を追うドキュメンタリー映画『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』の本編冒頭5分間の映像が解禁された。

世界最高峰の芸術を提供する“パリ・オペラ座”の芸術監督に史上最年少で就任した天才振付師バンジャマン・ミルピエ。『ブラック・スワン』の振付師で、女優ナタリー・ポートマンの夫として知られる彼は、史上最年少でパリ・オペラ座の芸術監督に大抜擢され、次々と革新をもたらしていくが、就任後わずか1年半ほどで芸術監督を辞任する。なぜミルピエは起用され、辞任したのか?彼はパリ・オペラ座に何をもたらしたのか?本作では、ミルピエの芸術監督として初の仕事であり、彼が歴史と伝統に対峙しながら挑む演目のバックヤード、そして完成までの道程をスタイリッシュかつ圧巻の映像美で描いている。

今回、本作の冒頭5分間本編映像が解禁された。映像前半は、2015年9月のシーズン初日に発表された新作「クリア、ラウド、ブライト、フォワード」の上演が、まさに始まろうとする開幕直前の舞台裏を映し出す。トゥーシューズに綿を詰め、ウォーミングアップに励むダンサーたちのまなざしからは緊張感が伝わってくる。154名の中からミルピエが選抜した16名の若手ダンサーには、日本でも人気の高いレオノール・ボラックや黒人ハーフダンサーのレティツィア・ガローニの姿も映る。

初めのアイデアからリハーサル、ガラ・プレミアまで、創作過程の各ステップを追い、撮影に臨んだティエリー・デメジエールとアルバン・トゥルレーは「パリ・オペラ座バレエ団の芸術監督として挑んだショーの創作を通して、バンジャマン・ミルピエに密着しました。このエネルギーに満ちた男は、振付作業、ダンサー達との関係、公演のマネジメントの裏側、何から何まで包み隠さず見せてくれました。我々は彼の作品のそれぞれのステージにおける創造過程、イマジネーションの道筋、野望を追いました。彼はカメラの前で疑念、進歩、発見、全てをさらけだしています。意識的か無意識的かに関わらず観客に映画の世界に没頭してほしいと願っています。決して語られることのなかったストーリー…偽りのない物語に飛び込んだという確かな感情に直面して欲しいのです」と語っている。

映画『ミルピエ ~パリ・オペラ座に挑んだ男~』は2016年12月23日(金・祝)よりBunkamuraル・シネマほか全国で公開!
監督:ティエリー・デメジエール、アルバン・トゥルレー
出演:バンジャマン・ミルピエ、レオノール・ボーラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーヴェ、アクセル・イーボ
配給:トランスフォーマー
2015年/フランス/110分
©FALABRACKS,OPERA NATIONAL DE PARIS,UPSIDE DISTRIBUTION,BLUEMIND,2016