兼重淳監督、松坂桃李、菅田将暉

『キセキ ーあの日のソビトー』の公開記念舞台挨拶が1月29日(日)に梅田ブルク7で行われ、松坂桃李、菅田将暉、兼重淳監督が登壇した。

公開2日目を迎えた29日に行われた大阪舞台挨拶には1万人超の応募の中から当選した“キセキ”のファンが詰めかけた。松坂と菅田がサプライズで客席後方から登場すると、集まったファンからは大歓声が起きた。革ジャンの松坂に対し、菅田はリーゼントで丈の短いスーツで登場し、松坂が「グレた子が1人いますけれども。本日は、劇場版『湘南爆走族』の舞台挨拶に・・・」と冒頭からのボケに菅田が「そんな映画ではございません」とツッコミを入れ、息の合った掛け合いに笑いが起きた。菅田は「ホーム(故郷)に帰ってくるとこんな感じになっちゃいます」と苦笑しつつ、ヤンキー座りを披露すると、観客からさらなる大歓声が起こった。

大阪の印象・思い出を聞かれた松坂は「お客さんのリアクションが大きいんですけど、ちゃんと話を聞いて“これは本当に面白いのか?簡単には笑わないぞ”という雰囲気がありますね」と笑いへの厳しさを語り、菅田は「皆さん話を聞いてくれますね。リアクションが大きいだけで」と答えた。また、兼重監督も「撮影で堺に3か月滞在していて、港の天ぷら屋さんによく行ってました」と3人とも大阪には良い印象を持っている様子。4度目の共演となる松坂と菅田だが、お互いの印象について菅田は「(松坂は)物持ちがすごくいいんです。靴とか穴が空くまで履いているんですよ」と明かした。松坂は菅田について「現場を楽しむという部分がより強くなったような気がしますね。より無邪気になったというか」と話すと、菅田も「たしかに昔より(無邪気さが)増したかもしれないですね」と認めた。

本作のサブタイトルにもある“ソビト”とは“自由に新しいことに挑戦していく人”という意味の造語だが、それに掛けて2017年の新しく挑戦したいことを聞かれると、兼重監督が「家庭菜園をやりたい」と決意を明らかにし、松坂と菅田は「いいですねー」と絶賛。対して松坂は「書道ですね。最近字を書く機会が減っているので、一つ一つ、字というものを確かめながら書いてみたいです」と話すと、菅田も「書道いいですねー」と同意。菅田は「実家に帰ったときに、両親の字がすごく綺麗だったので、自分が親になった時に字が汚いと恥ずかしいなーと思いましたね」と字に対しての思い入れを語った。

舞台挨拶の終盤では、さらなる“キセキ”として、天王寺動物園で3度にわたる命の危機を乗り越えたことから「“キセキ”のニワトリ」として親しまれているマサヒロ君が「『キセキ -あの日のソビトー』応援隊“鳥”」としてサプライズで登場。大阪一有名なニワトリが登壇し、松坂・菅田・ニワトリという3ショットに観客からは大きな歓声が起きた。マサヒロ君から監督と二人に、触ると幸せになれるという噂のマサヒロ君の抜け羽がサプライズプレゼントされ「羽もらっちゃっていいの?マサヒロ君」と声を掛けると、マサヒロ君は大きく羽ばたき、まさに返事をしているような動きを見せ、観客からは感心の声が漏れた。菅田が「丁度羽が欲しかったんですよ」とボケると観客からは大きな笑いが起こった。

最後に松坂は「この作品は、温かい余韻の残る作品です。このままカラオケで『キセキ』を歌いながら感想を共有してください」、菅田は「地元大阪に帰ってきて舞台挨拶ができたことは、すごく嬉しいです。是非周りの皆様に伝えてください」と本作をアピールした。

本作は、GReeeeNの名曲「キセキ」誕生のバックボーンとなる“ある兄弟の物語”。GReeeeNのプロデューサー・ジンを演じる松坂桃李とジンの弟でGReeeeNのリーダー・ヒデ役の菅田将暉をW主演に迎え、家族との衝突を経て、仲間と共に自分のやりたいこと、進むべき道を見つけ出す姿を描く。ヒデの恋人・理香役に忽那汐里、医者で厳格な父親・森田誠一役に小林薫、母・珠美役に麻生祐未が演じ、さらに平祐奈、早織、奥野瑛太、大村真司、野間口徹ら実力派キャストが共演する。

松坂桃李、菅田将暉


映画『キセキ ーあの日のソビトー』は2017年1月28日(土)より全国で公開!
監督:兼重淳
主演:松坂桃李、菅田将暉、忽那汐里、平祐奈、横浜流星、成田凌、杉野遥亮、早織、奥野瑛太、野間口徹、麻生祐未、小林薫
配給:東映
(C)2017「キセキ ーあの日のソビトー」製作委員会