パク・チャヌク監督、真木よう子

騙しあいと復讐が繰り広げられる官能サスペンス『お嬢さん』のジャパンプレミアが2月8日(水)に都内で行われ、来日中のパク・チャヌク監督と女優の真木よう子が登壇した。

韓国で成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新し、アメリカ、フランス、韓国で500万人以上の動員を記録している本作を引っ提げて来日したパク・チャヌク監督。イベントでは、日本を代表する女優として真木よう子が登壇し、衝撃作である本作について語られた。

イベントが始まる前から作品について観客が語り合うなど、期待度の高さを感じさせる満席となった会場にパク監督が登壇すると場内からは拍手が沸き起こった。パク監督は「この映画には日本人も出てくるし、日本語も出てくるので、日本の皆様にとっては外国ではないかもしれないですね」と挨拶。さらに「私が自分なりに考え、解釈した日本文化を表現しました」とアピールした。続けてゲストの真木が登壇し、花束が贈呈されるとパク監督は笑顔で受け取った。

真木は、パク監督が冒頭で触れた“日本語”について「全く気にならなかったです」と話し「俳優の力量が大切な映画で、すべての俳優が素晴らしいので言葉は関係ない」と称賛。官能表現が話題の本作だが「絶妙なところで、女性でも抵抗がなく、驚きと衝撃の連続でした」と女性ならではの目線で語った。それを受けてパク監督は「世界各国でお褒めの言葉をいただくことがありましたが、今までで一番感動的でした。やっと落ち着きました」と日本人からの評価が気になっていた様子を明かした。

ヒロイン役の女優キム・ミニとキム・テリの好演が特に話題となることが多い本作だが、真木は「キム・テリさんの純粋で澄んだ目と表情がすごかった」と絶賛し、パク監督は「しっかりとした主張を持っていて、はっきりとためらわずに表現できる女優は素敵だと思う」とコメント。その条件に当てはまるのではとMCがパク監督に振ると、すかさず真木は「違うって言えないでしょ(笑)」と苦笑。パク監督は「私の好みに合ったタイプの女優さんだと思います。従順で静かでおとなしい女性は好みじゃないです」と明かし、真木は「じゃあぴったりです」と答えて場内からは大きな笑いが起きた。

劇中で秀子役に日本人を起用しなかった理由を問われたパク監督は「主要人物は日本語と韓国語を駆使している。両方の言語が必要で、今回は韓国語の分量が多いのでこういった決断になりました」と明かした。さらに真木は「(本作の)主人公の役をやってみたいですね。役者としてはやりがいのある役だと思います」とアピールすると、パク監督は「いいストーリーやキャラクターがあれば日本で映画を撮ることもありえると思うし、日本の俳優をキャスティングすることもあり得ると思う。アジアの映画は共有できるものがあるので、できるだけ一緒に映画を撮れる機会を作ろうと考えています」と日本人の起用について前向きに考えていることを明かした。

また、真木が出演する『そして父になる』を鑑賞したことがあるというパク監督は「強靭さと優しさを兼ね備えていて、その両方を表現できる女優で、ふつうは相反することを両立することは難しい」と真木の演技を絶賛。真木は「カムサハムニダ」と韓国語で返す場面もあった。

最後に真木は「2時間半と聞いて長いと思ったけど、見始めるとあっという間です。騙しあいが楽しめると思います」とアピール、パク監督は「私が世界中の映画で一番好きな女性が(日本人女優の)高峰秀子さんで、そのためにこの映画のヒロインの名前も秀子にしました。高峰秀子さんが映画の中で見せてくれた、時代の先を行く女性の姿、自立して、気品がある優雅な女性像、そういったことを念頭に撮りました。日本で『お嬢さん』を上映することができるのは私にとっては大きな意味があることです。女性は自分の楽しみや快楽を追い求めることをためらわずに楽しんで、男性は女性に対してもっと優しくしなければならないと思っていただけたら」と笑顔を見せた。

全世界で成人指定映画として異例の大ヒットとなった詐欺師とメイドとお嬢様による過激なエロスと騙し合いを描いた本作。1939年、日本統治下の朝鮮半島を舞台に、スラム街で詐欺グループに育てられた孤児の少女・スッキ(キム・テリ)、莫大な財産の相続権を持つ美しい令嬢・ヒデコ(キム・ミニ)、“伯爵”と呼ばれ、ヒデコの財産を狙う詐欺師(ハ・ジョンウ)らの思惑が入り乱れ、騙しあいと復讐が繰り広げられていく。パク・チャヌク監督の集大成ともいえる本作は、韓国では成人映画(R19指定)のオープニング記録を更新している。

パク・チャヌク監督

真木よう子

パク・チャヌク監督、真木よう子

パク・チャヌク監督、真木よう子

映画『お嬢さん』は2017年3月3日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国で公開!
監督:パク・チャヌク
出演:キム・テリ、キム・ミニ、ハ・ジョンウ、チョ・ジヌン
配給:ファントム・フィルム 
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