三池崇史監督、戸田恵梨香、福士蒼汰、杉咲花、市原隼人

『無限の住人』の完成報告会見が2月15日(水)に都内で行われ、主演の木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、三池崇史監督が登壇した。

昨年1月のクランクアップ以来、初めて一同が会する場となった本会見。大型モニターで一人ずつキャラクターが紹介され、決意を新たにした表情で登壇した豪華キャスト。主演を務める木村は「三池組の一員として登壇することができてうれしく思います」と感慨深げに語り、杉咲も「参加できたことは貴重な経験になりました」と挨拶した。

バイオレンスな描写などが話題に上ることもある三池監督だが、その撮影現場について木村は「モチベーションの高さが海外の現場に参加している錯覚に陥る」と称賛。さらに「スタッフのやる気と情熱、絶対に面白いものを作るという、そこに立ち会えたのがうれしい」と振り返った。不死身の主人公を演じるにあたっては「監督の発案にどこまで近づけるかが楽しかった。絶対に前に進むというモチベーションがあった」と難役をこなした秘訣を明かした。

さらにあまりに過酷な現場からか、三池監督が撮影中に足を骨折してしまったことが明かされると「老化現象・・・」と苦笑する三池監督。「残り2カットだったので、それを撮ってからお医者さんに行ったら『折れてます』と言われた。次の日は6時から撮影でした」と骨折をも超える意気込みで撮影に臨んだことというが、木村が「ローリングストーンズのステッカーをいっぱい貼った松葉づえをついていた。現場は人でごった返していたので、松葉づえに自転車のベルがついていました」と明かすと、場内は笑いに包まれた。

本作で木村演じる万次と行動をともにするシーンが多い杉咲は「不安に思うことも多かった」と難しい役どころであることを明かしたうえで「木村さんが、カメラに映っていないところでもお芝居をしてくれた。寒くてもコートを脱いでアクションをしてくださったので、それがありがたかった」と木村に助けられた部分が多かったことも明かした。それに対して木村は「みんながやっていたことで特別なことではないです。全員毎回本気でやらせていただいたので、すごくいい現場でした」と改めてチームワークの良さをうかがわせた。また、木村は杉咲との共演について「一人が存在しても意味がない。杉咲さんが演じた町や凛(二役)がいてくれて初めて自分が構築できた。彼女を守れば自分はどうなっていいという思いで臨みました」と語った。

劇中で“最恐”の役を演じた市原は「一匹狼でありながら、ハイエナのような残虐な男、そして快楽に走る」と自身の役を分析し、その役作りについては「ハイエナが生きたまま動物を捕食するという映像を見ながら、これが自分のすべてなんだと(思った)」とまさに“ハイエナ”になるきるような役作りをしていたことを明かし、会場からは驚きの声が上がった。また、本作で初めて本格的なアクションシーンを演じた戸田は「私は動物は見なかった」と笑いを誘い「武器をどう使いこなすのかの練習が難しかったです。木村さんにアドバイスをいただいたり、たくさんの方に救われる現場でした」と語った。

ここで原作者である沙村広明からのコメントとして「豪華すぎる布陣での映画化が実現して感無量です。(中略)これ以上のものがないというものに仕上がっています」と読み上げられると三池監督は「ホッとしています」と安堵を見せ「いくら映画の評判がよくても、原作者が19年かけて作り上げたものなので、まずは第一段階クリアかな」と笑顔を見せた。また、いい作品になった理由として「みんなが生き生きと演じていた。それぞれが解釈して演じることを楽しんでいることが伝わったんだと思います」と語った。

さらに杉咲について改めて「どんな状況においても120%の力で挑んでいる彼女を横で感じて、自分も何かするときに全力で応えたいと思わせてくれた」と感謝の気持ちを明かした木村だが、市原について「まじめに本気で取り組んでくれ、常にそれを感じさせた」と称賛したが、撮影時にLINEのIDを交換したというが「ドラマなどが決まってうれしくて送ったのに一切既読がつかなくて“これはまずいな”と思った」と苦笑。しかし、その理由について「当時の携帯電話を壊したらしい」と安堵を見せた。

最後に木村は「『無限の住人』を見ていただく際にはくれぐれも席に着く前にしっかりとお手洗いに行って、エンドロールが終わるまですべてを受け取ってから劇場を後にしてほしいと思います」とアピールした。

「月刊アフタヌーン」(講談社刊)で連載され、その圧倒的な画力と斬新な殺陣描写により「時代劇」というジャンルを超えたアクションコミックとして話題を呼んだ。木村が演じるのは、不死身の体を持つ剣士・万次。「面倒くせぇ」が口癖だが、頼りがいのある男が引き受けたのは、“最初で最後”の少女の用心棒だった。監督の三池崇史は『十三人の刺客』(2010)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、『藁の楯 わらのたて』(2013)が第67回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品されるなど高く評価されているだけに、海外も視野に入れた作品としての期待される。

杉咲花

福士蒼汰

市原隼人

戸田恵梨香

三池崇史監督


映画『無限の住人』は2017年4月29日(土・祝)より全国で公開!
監督:三池崇史
原作: 沙村広明「無限の住人」(講談社『アフタヌーン』所載)
出演:木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、北村一輝、栗山千明、満島真之介、金子賢、山本陽子、市川海老蔵、田中泯/山﨑努
配給:ワーナー・ブラザース映画
©沙村広明/講談社 ©2017映画「無限の住人」製作委員会