第1話より

訳ありばかりが住むシェアハウスを巡る“再生”の物語「連続ドラマW プラージュ」が今夏にWOWOWにて放送されることが決定した。

本作で主演を務める星野源が挑むのは、なんと、軽い気持ちで覚せい剤に手を出し「前科者」になってしまった男。「自分が演じる登場人物史上、最もだらしなくて好きになれない役(笑)」と語る星野は、本作がWOWOW連続ドラマ初主演。舞台は、さまざまな過去を背負い居場所を失った厄介者たちが何かに引き寄せられたかのように集まるシェアハウス「プラージュ」。笑顔と賑やかな音楽の裏で色々な哀しみや痛みが交錯していきます。不器用ながらも懸命に生きて行こうとしている住人たちにやがて過去からの逃れられない黒い影が忍び寄る。原作は、「ストロベリーナイト」などで知られる人気作家・誉田哲也。人は定められた刑期を終えればかつてと同じように生きていけるのか、それとも社会の片隅でひっそり暮らすしかないのか。観る者に真の償いと赦しの意味を優しく問いかける涙とユーモアにあふれたエンターテインメントミステリー。

星野源(吉村貴生役)コメント

今回演じられる、吉村貴生の印象を教えてください。
貴生は、自分が演じる登場人物史上、最もだらしなくてダメな人だと思います(笑)脚本を読んでいる時も「この人苦手だなあ」と声に出しながら読んでいました。でも3話あたりからやっとその魅力がわかるようになり、妙に好きになってきている自分がいます。不思議な役だと思います。
台本を読んだ感想をお願いいたします。
心に秘密や傷を抱えた登場人物がたくさん出てきますが、それぞれどうしようもなく人間的で魅力的で素敵だと思いました。シリアスさの中にもユーモアがあって、とても面白い作品だと感じました。
視聴者の皆様へのメッセージをお願いいたします。
素晴らしいキャストのみなさんと共に、刺激的かつ楽しい作品を届けられるよう頑張りたいと思います。何卒よろしくお願いします。

吉田康弘監督コメント

本作の監督を務めることが決まったときのご感想をお願いします。
犯罪自体をドラマチックに描くのではなく、かつて犯罪を犯した人たちが、どのように生きていくか、やり直すことができるか、というテーマに強く惹かれました。連続ドラマらしい縦軸があり、スポットが当たる人物が入れ替わる群像劇でもあります。重厚な社会派でありながらユーモアを併せ持つ希有な題材に、大変やりがいを感じております。
ドラマを通してどのようなことを伝えたいですか?どのようなドラマに作り上げたいと思っていらっしゃいますか?
この物語を“ドラマの中の世界”に留めるのではなく、“現実と地続きの世界”であると思っていただけるよう、細部のリアリティに拘りたいと思っています。皆さんがお住まいの街にもプラージュのようなシェアハウスがあるかもしれません。社会のレールから外れてしまった人々を “あっち側の世界の人”“自分とは交わることのない人”と切り離すのではなく、隣人として興味を持っていただけるよう、血の通ったドラマに仕立てたいと思っています。
星野源さんにどんな貴生を演じて欲しいかなど、期待することを教えて下さい。
以前からご一緒したいと思っていた星野源さんに、貴生を演じてもらうことができ、大変嬉しく思っています。貴生の言葉を通して、視聴者に問いかけることができるメッセージがたくさんあります。星野さんが持ってらっしゃる誠実さや愛嬌が、貴生と融合すれば、きっと素晴らしいものになると確信しております。
視聴者の皆様へのメッセージをお願いいたします。
原作にある社会派としての『重み』と、星野源さんを主演にお迎えした『強み』『面白み』を活かして、スタッフ・俳優の全員で力を合わせて挑みます。目の肥えたWOWOW視聴者の皆さんを唸らせるような快作ドラマに仕上げますので、どうぞ楽しみに待っていて下さい。

32歳、旅行代理店の冴えない営業マン・貴生(星野源)は、仕事で失敗続きのうえに好きだった女子にも相手にされず、憂さ晴らしに出かけた先で、よくわからないまま打たれた覚せい剤使用で逮捕されてしまった。当然会社も解雇。挙げ句、住んでいた部屋が火事に…。執行猶予中の身で借りられる物件などそうそうあるわけもなく、「ここで駄目なら他に行くところなんかないよ」と連れて行かれたのは「プラージュ」という名の1階がカフェになっているシェアハウスだった。「基本家賃は五万、掃除は交代制、個室の仕切りはカーテンのみ、ただし美味しい食事つき」。再就職が決まるまで、と軽い気持ちで住みはじめた貴生だったが、「訳あり」の住人たちが起こすさまざまな騒動に巻き込まれていく―。

「プラージュ」誉田哲也(幻冬舎刊)

「連続ドラマW プラージュ」は今夏よりWOWOWにて放送開始!
毎週土曜22:00より(全5話予定)※第1話無料放送