日本発SFアクションの金字塔を実写映画化した『ゴースト・イン・ザ・シェル』の“サイバーテロリストの手がかりを求めて記憶の海にダイブ”する本編映像が解禁された。

世界でただ一人、脳以外は全身義体の世界最強の少佐率いるエリート捜査組織公安9課。ハンカ・ロボティックスの推し進めるサイバー・テクノロジーを狙うサイバーテロ組織と対峙するが、捜査を進めるうちに、事件は少佐の脳にわずかに残された過去の記憶へとつながり、彼女の存在を揺るがす衝撃の展開へと発展する―。少佐役を『アベンジャーズ』シリーズでナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ役を演じるスカーレット・ヨハンソン、さらにビートたけし、ジュリエット・ビノシュらが共演する。

今回解禁された本編映像は、サイバーテロリストの手がかりを求めて芸者ロボットの記憶に潜り込んだ少佐(スカーレット・ヨハンソン)が絶対絶命の危機に陥る緊迫のシーン。少佐がサイバーテロリストの手がかりを求め、犯人にハッキングされた芸者ロボットの記憶に入り込もうとするところから始まる本映像。相棒のバトー(ピルー・アスベック)が見守る中、芸者ロボットの深い記憶の海に潜っていく少佐だが、そこで目撃したのは芸者ロボットが何者かに襲われていた現場。さらに記憶の奥へ進むと、犯人らしき人物と遭遇する。突如、少佐は記憶の外に吹き飛ばされ、無数の人影に引きずり込まれてしまう。

その異常事態に呼応するように、現実世界の少佐の体に異常が発生する。バトーは「どうなっている?接続を切れ」とハンカ・ロボティクス社の博士に指示するも強制的な切断は危険を伴うとして「できない」と拒否されてしまう。その間にみるみる人影に飲み込まれていく少佐。事態の深刻さを感じ取ったバトーは再び「切断するんだ!」と声を荒げると、博士の合図で接続ケーブルを切断。間一髪のところで少佐は生還を果たす。犯人の目的とは一体なんなのか?ハリウッドが描く「攻殻機動隊」の壮大なスケール感が伝わると共に、深まる謎に目が離せない仕上がりとなっている。

26年前に士郎正宗の漫画により描かれていた「攻殻機動隊」の世界。サイバーテロの脅威が高まっているだけでなく、インターネットを通してどこでもつながりをもてるようになった現代において、本作は非常にタイムリーな作品であり、人とのつながり方も含め、今でこそ描かれる物語だといえる。スカーレット・ヨハンソンは「私もタイムリーな作品だと思うわ。特にアニメ版を見ると、20年以上も前の作品なのに、すごく前衛的よね。何よりも、デジタル時代の副産物である、孤独感を予見していたわ。サイバーテロも脅威だけど、それよりも《つながり過ぎ》の時代にある、つながり合うことへの切望ね。今私たちは、どの時代よりも簡単につながることができるのに、空虚感や満たされない思いを抱いているから」と語っている。

製作の初期段階より押井監督から「僕たちの作品にとらわれすぎずに、君がやりたいことをやりなさい。君の作品を作りなさい」とのアドバイスもあり、原作に敬意を払いつつ、オリジナル要素を組み込んでいったというルパート・サンダース監督。ハリウッドが描く、今こそ描かれるべき新たな「攻殻機動隊」の世界を劇場で体感しよう。

映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』は2017年4月7日(金)より全国で公開!
監督:ルパート・サンダース
出演:スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、マイケル・ピット、ピルー・アスベック、チン・ハン/ジュリエット・ビノシュ
配給:東和ピクチャーズ
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