木滝和幸プロデューサー、高川裕也、志田彩良、澤田サンダー監督

今年で14回目を迎える「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」の長編部門にノミネートされている『ひかりのたび』が7月17日(月・祝)に上映され、上映後にはキャスト・監督らが登壇してQ&Aが行われた。

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭は、2004年にスタートして今年で14回目を迎える。デジタルシネマにフォーカスし、若手映像クリエイターの登竜門として、映像表現の可能性とエンターテインメント性を備えた作品を上映する国際コンペティション映画祭。メインとなるコンペティション部門は、長編部門、短編部門、アニメーション部門が設けられている。

今回、上映後に行われたQ&Aに登壇したのは、澤田サンダー監督、志田彩良、高川裕也、木滝和幸プロデューサーの4人。多くの観客が詰めかけた場内を見渡し「国際映画祭へのエントリーが初めてで、たくさんの方にみていただけたことが嬉しい」と挨拶した澤田監督。観終わったばかりの観客からは多くの質問が寄せられた。

本作は全編モノクロで撮影されているが、その理由については「必要のない情報色があった。それが入らないようにするためには、究極がモノクロだった」と作品作りへのこだわりを明かし、タイトルの『ひかりのたび』に込められた意味について「(本作で流れる)ギターの曲が、(ミュージシャン、ギタリストの)三富栄治さんの『ひかりのたび』というアルバムの曲。内容と直接関わっているわけではないんですけど、ひらがなの並びが、内容の厳しさに比べてソフトな感じに近いので」と語った。

本作のキャスティングについては“ヒロインは難航した”と振り返る木滝プロデューサー。澤田監督は「汚い仕事をしている父親を、納得はしないけど認めているという難しいところを表現しなければいけない。彼氏は(街を)出ていくけど、自分は残るという意思表示ができる女の子を演じられる人がなかなかいなかった」と明かし、また本作でヒロインを演じた志田は「お父さんのことを理解していたいと思った。お仕事のことは納得していないけど、一番近くにいるので理解していようと思った」と振り返った。本作について志田は「この映画祭を通して、いろんな方に知っていただけたらいいなと思います。私自身、この映画を何度観ても、毎回違った部分でいいなと思える部分があるので、劇場でも観ていただけたら嬉しいです」と本作をアピールした。

イベント後に主演の志田にいくつかの質問を行った。今回、本作のコンペティション部門にノミネートされたことについては「一人でも多くの方に知っていただけることが嬉しい。多くの作品の中から選んでいただいたという感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔で喜びを表した。さらに上映後のQ&Aに参加した感想は「ドキドキしていましたが、監督やプロデューサー、高川さんと一緒だったので安心していられました」と笑みを浮かべたものの「普段はあまり緊張しないんですけど、たくさんの方がいらっしゃっていたのでより一層緊張が増していました」と観終わった観客を前に、ステージに立つことへの独特の緊張感があったことを明かした。さらに本作がモノクロ作品であることについては「カラーの作品を超えるくらい美しくて、観ていただく方、一人ひとりの感じ方が違うと思う。みなさんが、それぞれの色を付けて観ていただきたいです」とメッセージを送った。

モノクロの映像に射す、断絶した父娘を繋ぐ一筋の“ひかり”とは―。不動産業を営む植田は、4年前にやって来た六条町の土地を次々と外国人に売っていた。父の仕事の影響で転校続きだった娘・奈々は、最も長く住んだこの町で暮らし続けたいと思っていたのだが・・・。

志田彩良

志田彩良

澤田サンダー監督

志田彩良

高川裕也


「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」は2017年7月15日(土)~23日(日)にSKIPシティ 映像ホール(埼玉県川口市)ほかにて開催!

映画『ひかりのたび』は2017年9月16日(土)より新宿K’s cinemaほか全国で順次公開!
監督・脚本:澤田サンダー
出演:志田彩良、高川裕也、瑛蓮、杉山ひこひこ、萩原利久、山田真歩、浜田晃
配給:太秦
©『ひかりのたび』製作委員会