熊切和嘉監督×綾野剛主演『武曲 MUKOKU』が第25回レインダンス映画祭インターナショナル長編コンペティション部門に出品されることが決定した。

破滅か、救いか―。闘うことでしか生きられない男たちの激しく燃えさかる魂の対決を描いた本作。幼い頃から剣道の達人だった父に鍛えられた矢田部研吾は一目置かれる存在だったが、ある事件から生きる気力を失いどん底の日々を送る。そんな時、もう一人の師匠が立ち直らせるために一人の少年・羽田融を送り込むが、彼は恐るべき剣の才能の持ち主だった。『私の男』の熊切和嘉監督最新作。主人公・矢田部研吾を綾野剛、羽田融を村上虹郎が演じる。

『私の男』で第36回モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞と最優秀男優賞をダブル受賞し、本作『武曲 MUKOKU』も6月に行われた同映画祭に正式出品されるなど、国際的評価の高い熊切和嘉監督。今回、2017年9月20日~10月1日にイギリス・ロンドンで開催される第25回レインダンス映画祭インターナショナル長編コンペティション部門に出品されることが決定した。

レインダンス映画祭は、1992年に始まった欧州最大級のインディペンデント映画祭。一昨年は塚本晋也監督『野火』と石井岳龍監督『ソレダケ/that’s it』が、昨年は岸善行監督『二重生活』が、それぞれインターナショナル長編コンペティション部門に出品されており、貴重な日本映画発信の場として映画ファンから注目されている。また、第22回には、綾野が主演した『そこのみにて光り輝く』が同部門にて最優秀作品賞を受賞しており、綾野自身にとってもゆかりの深い映画祭である。

また、本映画祭は新鋭発掘の場として定評があり、過去にはクエンティン・タランティーノ監督『パルプ・フィクション』(1994)、クリストファー・ノーラン監督『メメント』(2000)、園子温監督『愛のむきだし』(2008)の英国プレミアが行われている。

映画『武曲 MUKOKU』はロングラン公開中!
監督:熊切和嘉
原作:藤沢周「武曲」(文春文庫刊)
出演:綾野剛、村上虹郎、前田敦子、風吹ジュン、小林薫、柄本明
配給:キノフィルムズ
©2017「武曲 MUKOKU」製作委員会