斎藤工

娯楽が禁止された世界を描いた映画『サラバ静寂』に斎藤工らが出演していることが発表された。

「遊楽法」という音楽や映画、小説などの娯楽が禁止される法律が施行された日本。ネジ工場で働くだけのつまらない生活を送っていたミズト(吉村界人)とトキオ(若葉竜也)はある日、偶然根絶されたはずの音楽が沢山保存されている廃墟を見つけてしまう。廃墟に通いつめ、どんどん音楽に魅了されていく2人は、未だに闇ライブが行われているという「サノバノイズ」の存在を知り、そこへいくことを夢見て一緒に音楽を作りだすのだが、音楽を心から憎んでいる杉村(斎藤工)率いる警察、そして、音楽を所持している罪で父親を殺されたヒカリ(SUMIRE)も2人のいる廃墟へと歩みを向けていた―。

今回、本作でミズトとトキオたちを追い詰め、音楽を心から憎んでいる警察官杉村役として斎藤工が出演していることが発表された。映画『blank13』で長編初監督をし、移動映画館cinéma birdを主催するなど幅広い活躍をしている斎藤工。本作では驚くほどの怪演を堪能できるだろう。また、斎藤演じる杉村と同じく警察官の三島役で、オフィスMORIMOTO代表にして、映画『64-ロクヨンー』などテレビや映画で活躍中の森本のぶ、そして映画『ケンとカズ』主演のカトウシンスケや、内木英二、川連廣明、泊帝、影山祐子、細川佳央、杉山拓也、髙木直子、田山由起、美館智範、ミヤザキタケル、ヒス、ソニーらも出演している。

斎藤工(杉村役)コメント

海外の映画祭等に行く度に痛感するのは、若いチームだとか、バジェットがどうだとか、日本でどんな状況だとかそんな事は映画には全く関係なくて、そんな事を観に来てる人間は居なくて、それらを凌駕する“何か”が宿り、届くか否かでしかない。その“何か”を船頭である宇賀那監督から感じた気がしました。

森本のぶ(三島役)コメント

人は映画や音楽が無くても生きていけるのかもしれませんが、戦後の日本人を支えたのはやはり娯楽。映画や音楽を見聞きする事で人々の希望になったと思います。今でも映画・音楽を禁止する国が実際にあるらしいですが、日本も近い未来そんな事になり兼ねないと思えるリアリティーがこの映画にはあるとおもいます。自分が演じさせて頂いた三島役はそんな近未来の世の中で警察官という立場でありながら・・・難しい役どころを演じさせて頂きました。

森本のぶ

映画『サラバ静寂』は2018年1月27日(土)よりユーロスペースほかにて公開!
企画・脚本・監督:宇賀那健一
出演:吉村界人、SUMIRE、若葉竜也、森本のぶ/斎藤工 、カトウシンスケ、内木英二、川連廣明泊帝、影山祐子、細川佳央、杉山拓也、髙木直子、田山由起、美館智範、ミヤザキタケル、ヒス、ソニー
©『サラバ静寂』製作委員会