第22回釜山国際映画祭レッドカーペットの様子

『彼女がその名を知らない鳥たち』が第22回釜山国際映画祭アジア映画の窓部門に出品され、10月12日[現地時間]に行われたレッドカーペット&オープニングセレモニーに蒼井優、阿部サダヲ、白石和彌監督が参加した。

最低な人間たちがあぶりだす“究極の愛”の物語である本作。沼田まほかるの20万部を超える同名人気ミステリー小説を原作に、『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の白石和彌監督が初めて本格的な大人のラブストーリーに挑む。主演は蒼井優と阿部サダヲ。「登場人物がみんな最低すぎて誰にも共感できないし、不快。なのにページをめくる手を止められない!」とイヤミス女王と言われる沼田まほかる原作の共感度ゼロな最低な女と男を蒼井と阿部が演じる。さらに松坂桃李、竹野内豊といった実力確かな豪華俳優陣が織りなす“全員最低なのにまぎれもない愛の物語”が描かれる本作。

別名・釜山映画の殿堂と呼ばれる釜山シネマセンターで10月12日[現地時間]に行われた第22回釜山国際映画祭のレッドカーペット&オープニングセレモニー。さまざまな視点とスタイルを持つ、アジアが誇る才能豊かな映画監督たちの優れた作品を紹介する部門である<アジア映画の窓>部門に出品される『彼女がその名を知らない鳥たち』からW主演の蒼井優と阿部サダヲ、白石和彌監督が参加した。

韓国でも非常に人気の高い蒼井がVALENTINOの艶やかな衣装をまとい、阿部、白石監督と共にレッドカーペットに登場すると、会場からはひと際大きな歓声が巻き起こり、3人も手を振りながら応えた。4回目の本映画祭の参加となる蒼井は、映画祭特有の豪華絢爛な雰囲気を楽しんでいる様子で、初めて国際映画祭への参加となる阿部は 少し緊張しながらも終始笑顔を見せ、蒼井と白石監督に促されながらレッドカーペットを優雅に歩いた。

蒼井は「今回が4回目の参加ですが、初めて参加させていただいた時に、主催の方に“釜山国際映画祭は他の海外の映画祭よりかは小規模で予算的に掛けられるわけではないけど、他に負けないのは観客の皆さんです。そこに誇りを持ってます”と言われたのが印象的でした。今もこれからもずっと続く映画祭になればいいなと思っています。また観客の皆様にこの作品を観ていただけるだけで本当に嬉しいです」と感慨深げに語った。また、韓国・釜山で楽しみにしていることについて「今年の釜山がどういう感じなのかが一番楽しみです。釜山に来たら行くと決めている店があるんです。今日も絶対食べますよ!」と本場韓国料理を楽しみにしていると笑顔で語った。

国際映画祭への参加が初となる阿部は「すごく楽しみです。国際映画祭自体が初めてで、東京で開催される東京国際映画祭も登壇した事が無いんです。大阪の商店街でカーペットをひいてキャンペーンで歩いたことはありますが、こんな正装姿は初めてで、本当に楽しみです! 服を汚せないから緊張するなー」と喜んでいる様子で「韓国映画は復讐を扱った作品は多いですし、ハードなシーンがよく出てくるので、この作品も韓国の皆様に受けいれられると思います。韓国映画に登場する人物は陣治っぽい、汚い印象があるキャラクターが多いので、絶対受け入れられると思います。見て楽しんでもらえるだけで嬉しいです」と韓国の観客にメッセージを贈りました。

さらに阿部は「ホテルでウェルカムドリンクがあったので、こんなおもてなしがあるんだって感動して飲んだ後、ウェルカムカード見たら白石監督へと書いてあって。間違えて飲んじゃった(笑)監督にはまだ内緒ですけどね」と、茶目っ気たっぷりに明かした。白石監督は「観客の皆様に単純に楽しんで欲しいです」と語り、雨を吹き飛ばすほどの歓迎を受けた一同は、殺到した報道陣の取材攻勢や大勢の観客へたっぷりとファンサービスをこなしながら、韓国・釜山の地を大いに沸かせた。

第22回釜山国際映画祭レッドカーペットの様子

第22回釜山国際映画祭レッドカーペットの様子

第22回釜山国際映画祭レッドカーペットの様子

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』は2017年10月28日(土)より新宿バルト9ほか全国で公開!
監督:白石和彌
原作:沼田まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」(幻冬舎文庫刊) 
出演:蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李/村川絵梨、赤堀雅秋、赤澤ムック、中嶋しゅう/竹野内豊
配給:クロックワークス
©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会