三中元克、チャン・チェン、SABU監督

第30東京国際映画祭「特別招待作品」部門上映作品『Mr.Long/ミスター・ロン』のトークイベントが10月27日(金)に六本木ヒルズアリーナで行われ、主演のチャン・チェン、SABU監督とゲストとして三中元克が登壇した。

日本公開前の最新作をプレミア上映する「特別招待作品」部門。国内外で活躍するSABU監督と、アート系の名作から超大作まで幅広く出演するチャン・チェンが初タッグで繰り出すハートウォーミング・バイオレンス・ストーリー。

SABU監督の『天の茶助』が台湾・高雄映画祭で上映された際の二人の会話がきっかけで始まったという本作の企画。それ以前から知り合いだったという二人。チャン・チェンは「ずっとSABU監督のファンでした」と語ったが、実際に知り合ってみると「思っていたよりも寡黙な人で、映画を撮影し終わった今でも聞きたいことを聞けていない」と明かし、場内は笑いに包まれた。そして、SABU監督を目の前に「頭で思い浮かんだストーリーをどうやって映画として再現するのか」と質問をぶつけると、SABU監督は「僕、寡黙なんであまり・・・(笑)」と笑いを誘いつつ、「降ってくることが多い」といい、特に「以前は甲州街道を車で運転していると降ってきました」と具体的に答えた。

今回、チャン・チェンが演じた殺し屋ロンというキャラクターについて、SABU監督は「(チャン・チェンがかっこいいから、クールな殺し屋が似合うかなと」とイメージをそのまま活かしたことを明かした。また、劇中ではチャン・チェン演じるロンが料理をするシーンが多く描かれるが、プライベートでも“たまに”料理をするというチャン・チェン。“得意料理は?”という質問に「(劇中でロンが屋台を出すことになる)牛肉麺」と答え、会場は大きな笑いに包まれた。しかし、これにSABU監督は「この前は豚汁って言ってた(笑)」とすかさずツッコミ、さらに大きな笑いが起きた。

本作は台湾と日本でロケが行われ、日本では今回イベントが行われた六本木でも撮影が行われた。日本での撮影についてチャン・チェンは「東京はとても好きで、プライベートでも来ることがあります。僕が初めて国際映画祭に参加したのは、15位歳の時の東京国際映画祭」と東京への思いを語ると、会場に集まったファンからは大きな歓声が沸き起こった。また、日本のスタッフとも良好な関係を築けたようで「入りやすい雰囲気を作ってくれた。学ぶところがありました。この場を借りてスタッフの皆さんに感謝をしたい」と紳士な面を見せ、SABU監督は「気持ちも男前でかっこよく、スタッフはみんな惚れてた。現場に登場すると『おー!』となる、撮りがいがあって、絵になる方です」と絶賛した。

イベントには、本作を見て応援したいと駆けつけたお笑い芸人の三中元克もそろって登壇。「SABU監督とチャン・チェンさんが映画をやるときに、通行人でもいいから出させてもらえませんか?」と懇願すると、チャン・チェンは「『ミスター・ロン』パート2とか?ヒットしたら作られると思いますよ」と期待を持たせた答えが飛び出すと、会場からは大きな歓声が起こった。

【取材・写真・文/編集部】

チャン・チェン

SABU監督

チャン・チェン、SABU監督

三中元克

「第30回東京国際映画祭」は2017年10月25日(水)~11月3日(金・祝)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!