地球と人類の未来を予見するドキュメンタリー『不都合な真実2:放置された地球』の“アル・ゴアの予想が現実のものとなった衝撃の”本編映像が解禁された。

ノーベル平和賞受賞のアル・ゴアが、再び世界に挑む本作。米アカデミー賞2部門受賞の伝説のドキュメンタリー続編ついに完成した。アル・ゴア元アメリカ副大統領が出演し、地球と人類の未来を予見するドキュメンタリー『不都合な真実』は、2006年にカンヌ国際映画祭で特別上映され大喝采を浴びたことを皮切りに、第79回アカデミー賞で2部門(長編ドキュメンタリー賞、主題歌賞)を受賞、ドキュメンタリー映画史上に残る記録的大ヒットとなった。また、2007年には地球環境問題啓発に貢献したとしてアル・ゴアはノーベル平和賞を授与された。

「10年前、『不都合な真実』の公開時、最も批判されたシーンがあります。それはNY(ニューヨーク)の映像です。海面上昇と高潮によって、9.11メモリアルの現場が冠水していく様子です」―。前作のシーンと合わせて、ゴアが観衆の前で訴える姿から始まる本映像。当時、この映像を見た人々は「そんなバカな。ひどい誇張だ」と批判したというが、2012年にNYは大洪水に見舞われ、9.11メモリアル建設現場が冠水するというゴアの予想は的中してしまう。当時のアンドリュー・クオモNY州知事が「これは我々への警鐘です。気候変動は真実で人間は弱い。10年前も5年前も真実でした。もう否定できません」と報道を通して危険性の高さを訴えた様子も切り取られ、ゴアが見通した未来が現実のものとなっている衝撃の内容となっている。

毎年のように言われ続ける“記録的に暑い年”。このことからも分かるように、異常気象が特別なことではなく、日常的に起こるようになった現在。今年10月の日本でも、2つの大型台風が上陸し、東京都心では15日連続の降水となり、10月としては1890年以来の127年ぶりに長い連続降水を記録。世界の氷河は、グリーンランドだけでも毎年平均2500億トン以上の氷が海に溶けており、専門家は夏になると北極の氷がなくなるのも時間の問題だとする見方もある。年々スピードを増す氷河融解は海面を上昇させ、各地に洪水を起こし、海抜の低い国の水没が目前となっている。また、ゴアが「地球温暖化汚染の累計量は、広島クラスの原爆が4万個毎日爆発することによる排熱と同じくらいの熱エネルギーを溜め込んでしまう量だ。それが人類の文明の繁栄や我々を含む生命体を支えてきた気候条件や生態学的関係を変えてしまうんだ。水の循環を破壊し、豪雨は毎回記録を更新し、洪水をおこし、土壌から水分を吸い上げ、干ばつを悪化させ長引かせている」と語ることからも、気候変動問題の深刻さが窺える。

映画『不都合な真実2:放置された地球』は2017年11月17日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国で公開!
監督:ボニー・コーエン、ジョン・シェンク
配給:東和ピクチャーズ
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