三浦大輔監督、西岡德馬、佐々木心音、馬渕英里何、江波杏子、冨手麻妙、松坂桃李、真飛聖、桜井ユキ、荻野友里、大谷麻衣、猪塚健太、小柳友

『娼年』の完成披露舞台挨拶が3月12日(月)にTOHOシネマズ 新宿にて行われ、松坂桃李、真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、小柳友、馬渕英里何、荻野友里、佐々木心音、大谷麻衣、西岡德馬、江波杏子、三浦大輔監督ら13名が登壇した。

舞台版では演出を手掛け、本作で監督を手掛ける三浦大輔監督と再びタッグを組んだ松坂桃李。今回、初めて一般の観客に本作を披露するにあたっては「緊張や不安もありますが、この作品に何かあったら僕のせいでもあるけど、三浦さんのせいでもある」と笑いを誘い、「責任を割り勘しようという意識で、舞台から映画をやってきた。このメンバーだったら怖いものはないです」とこれから本作を鑑賞する観客を前に自信を見せた。

また、三浦監督が「スクリーンに苦労が刻まれている」と語ると、真飛は「今日が何日かわからないくらい撮影しっぱなしの日もあった」というほど大変な現場だったことが明かされたが、松坂は「明日休みいならないかなとか、監督風邪ひいて寝こまないかなとか(を考えた)。でも、実際に風邪をひいても現場に来ていたのでこの人は無敵だ(と思った)」と笑わせつつも、その大変さを窺わせた。

本作は順撮りを基本としていということだが、咲良を演じる冨手は「飛び飛び(での撮影)だったので、久しぶりにお会いした時に、リョウとして違う人間にいなっていた。映画とともに存在が変わっていたのが、役者としてさすがだと思った」と松坂の本作に挑む姿勢を称賛。さらに「大変な撮影だったのにご飯を食べずに、バナナ1本しか食べていなかった」と明かすと、松坂は「集中できるんです。好きではないんですけど」と本気で挑んでいる様子を改めて窺わせた。

さらに馬渕からは「寒い時期の撮影だったんですけど、ベンチコートを一切着なかったんです。自分を追い込んでいたのかと思ったんですけど、なんでですか?」と聞かれると、松坂は「なんでですかね、すぐ脱ぐしと思ったんですかね。自分の中で気合いを入れていたんですかね」と照れ笑いを浮かべた。

最後に松坂は「僕が今まで携わってきた作品の中で、これほど入り口と出口が違う作品はなかったです。余韻を楽しめる作品です。最初は面食らうかもしれないけど、劇場を出るときは軽やかな会話が繰り広げられるんじゃないかと思います。それだけ自信がある作品です」と本作をアピールした。

本作は、娼夫として生きる主人公・リョウが一人の人間として、男性として成長する姿を描くセンセーショナルな人間ドラマ。原作は2001年の直木賞候補となった石田衣良の同名小説。性の極限を描いたセンセーショナルな内容は大きな話題となり、多くの女性から共感を得た。また昨年8月には三浦大輔演出、松坂桃李主演で舞台化され、原作に忠実にセックスを真っ向からから描いた内容と松坂桃李の文字通りの体当たりの演技が話題騒然となり、チケット売り出しと同時にソールドアウト。舞台と同じ三浦×松坂のコンビで映画化した本作では、舞台とは一味違う映像表現の限界に挑戦する。

【取材・写真・文/編集部】

冨手麻妙、松坂桃李、真飛聖

松坂桃李

松坂桃李

真飛聖

冨手麻妙

松坂桃李

冨手麻妙、松坂桃李

映画『娼年』は2018年4月6日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国で公開!
脚本・監督:三浦大輔
原作:石田衣良「娼年」(集英社文庫刊)
出演:松坂桃李、真飛聖、冨手麻妙、猪塚健太、桜井ユキ、小柳友、馬渕英里何、荻野友里、佐々木心音、大谷麻衣、階戸瑠李、西岡德馬/江波杏子
配給:ファントム・フィルム
©石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会