今回解禁されたビジュアル


自分を人間だと思い込む猫がアラサー女子に恋をする映画『猫は抱くもの』のポスタービジュアルが解禁された。

本作は、“アイドルの夢を諦めた、妄想好きのアラサー女性”沙織と、“自分を沙織の恋人だと思い込んでいる猫”良男の関係を描いた、ちょっと不思議なハートウォーミングな物語。本作が6年ぶりの主演となる沢尻エリカは、「犬童監督の作品にはいつか出演してみたかった」と出演オファーを即決。自分をうまく表現できず思うように生きられない30代女性のもどかしさを、繊細に表現している。猫の良男の擬人化した姿を演じるのは吉沢亮。メガホンをとるのは、繊細な恋愛ドラマから歴史大作まで幅広いジャンルで演出の冴えを見せてきた犬童一心監督。

今回、主要キャラクターが勢揃いした華やかなポスタービジュアルが解禁された。先に解禁されたティザーポスターでは良男(吉沢亮)に愛情を注ぐように下を向いて猫を抱きしめていた沙織(沢尻エリカ)だが、今回は良男(猫)とともにこちらに目線を向け、観客を“猫だくワールド”に誘いこむように、微笑んでいる姿が印象的だ。澄ました表情の擬人化した良男も含め、一人と一匹が同じ方向を見据えて進んでいく、前向きな展開を想像させるビジュアルとなっている。

さらに、ティザーポスターにはいなかった画家・ゴッホと擬人化した猫のキイロも登場している。ゴッホは、画家らしく絵の具のついた服を着てとぼけた表情。迷い猫のキイロは猫の自由奔放な雰囲気が伝わってくるポーズなど、それぞれのキャラクターに合った愛らしい姿が見て取れる。ゴッホと猫のキイロとの出逢いによって、こじらせた1人と1匹の日常が変化していく―。

また、チラシの裏面のビジュアルも併せて解禁された。「君を守れるのは、僕だけ・・・のはずだった」という切ないセリフから、1人と1匹の言葉が通じない、もどかしい関係性が垣間見える。人と猫(飼い主とペット)は両想いの理想的な関係に思えるが、現実では沙織と良男は人間と猫。どんなに想いあっていても言葉は通じない。また、沙織にとっての良男はあくまでペットであり、恋愛下手の沙織へのアドバイスは届かず、助けられず、沙織が恋人と過ごす間は、良男は存在を忘れられてしまう。それでも彼女がフラれた日にはじっと傍にいる・・・。そんな愛らしい良男をメインとしたビジュアルは猫好きにはたまらないものとなっている。劇中では、沙織のことが心配になった良男は、彼女のマンションをめがけて外の世界へ飛び出し、その途中で迷子になってしまう・・・。果たして、こじらせた1人と1匹の想いは叶うのか―。

チラシ裏面

映画『猫は抱くもの』は2018年6月23日(土)より新宿ピカデリーほか全国で公開!
監督:犬童一心
原作:大山淳子「猫は抱くもの」(キノブックス刊)
出演:沢尻エリカ、吉沢亮、峯田和伸、コムアイ/岩松了
配給:キノフィルムズ
©2018 『猫は抱くもの』製作委員会