(中央)S.S.ラージャマウリ監督、ショーブ・ヤーララガッダ プロデューサー

ファン待望の『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』の公開を記念してS.S.ラージャマウリ監督が来日し、4月26日(木)に新宿ピカデリーにて舞台挨拶を行った。

昨年12月の公開以来ロングランの大ヒットとなり、DVD・ブルーレイ発売以降もその勢いを増している本作。さらにファンの声に応える形で、インターナショナル版よりも26分長い本国インドで公開されたオリジナル完全版(167分)が6月1日(金)より公開されること決定。今回、本作のS.S.ラージャマウリ監督とプロデューサーのショーブ・ヤーララガッダが来日。本作『バーフバリ 王の凱旋』の<絶叫上映>において舞台挨拶を行った。

絶叫上映が終わり、会場中の熱気が冷めない中で登壇したラージャマウリ監督とショーブ・ヤーララガッダプロデューサー。大歓声に迎えられたラージャマウリ監督は「こんばんは!」と日本語で挨拶し、「Twitterで(絶叫上映のツイートを)見ていたんですけど、それをまさに体感するのは夢のようです」と満面の笑みを見せ、ショーブプロデューサーも「リツイートしてました」と明かし、会場からは応えるようにさらに歓声が沸き起こった。

二部作となっている「バーフバリ」だが、脚本はラージャマウリ監督の父親が手掛けており、「(上映時間が)長時間になることは予想していました」と振り返ったものの、「完成に5年かかることと、膨大な予算になることは予想していなかった」と明かし、会場の笑いを誘った。

ラージャマウリ監督は、キャスティングについても触れ、「役者さんに役柄を話すときに、その人が主役のように、そのキャラクターの目線で話しました。そうしたら自分が中心なんだと入っていただけた。映画ができてから“こういうことだったんだ!”と気づかれました」と独特な方法で素晴らしいキャストをそろえていったことを明かした。

今回、<絶叫上映>ということで、コスプレをしている観客も多く見られ、これにはプロデューサーも「コスチュームを着ている方がいるのは素敵です。インドではそういうことはなかった」と喜びの表情を見せ、ラージャマウリ監督は「インドでは、とても盛り上がって、あまりに絶叫しているのでほとんど俳優の声が聞こえなかった。食べているものを空中に投げたりするから映画も見えない」と驚きの様子を明かし、続けて「日本では息の合った絶叫をしていて、これは世界に類を見ない経験。皆さんは素晴らしい!」と笑顔を見せた。

さらに6月に公開が決定している<完全版>について、ラージャマウリ監督は「息子と娘のどちらを選ぶかと言われているようで、どちらかは選べない。それぞれ特徴があります。<完全版>はより感情や余韻に長く浸っていただけます」とアピールした。また、続編については「二部作が成功して愛され、私たちの強運は果てました。いいストーリーが浮かび次第では」と期待を持たせた。

最後にラージャマウリ監督は「名残惜しくてこの場を去りたくないです。旅行をするとお土産を持って帰りたくなりますが、(みなさんの)愛と応援を持ってインドに帰りたいと思います」と挨拶し、イベントを締めた。監督とプロデューサーが降壇する際も、会場からは「バーフバリ!」コールが鳴りやまず、見えなくなるところまで手を振り続けるなど、最後までサービス精神を見せた。

インドに栄えたマヒシュマティ王国の国王に指名されたアマレンドラ・バーフバリは、王位継承争いに敗れた従兄弟のバラーラデーヴァによる邪悪な策略で王座を奪い、さらに生まれたばかりの息子とともに命を狙われる。時を経て、自らが伝説の王バーフバリの子であることを知った若き勇者シヴドゥは、マヘンドラ・バーフバリとして暴君バラーラデーヴァに戦いを挑む―。

【取材・写真・文/編集部】

S.S.ラージャマウリ監督

会場の声援に応えるS.S.ラージャマウリ監督

S.S.ラージャマウリ監督、ショーブ・ヤーララガッダ プロデューサー

S.S.ラージャマウリ監督

S.S.ラージャマウリ監督


映画『バーフバリ 王の凱旋<完全版>』は2018年6月1日(金)より新宿ピカデリーほか全国で順次公開!
監督・脚本:S.S.ラージャマウリ
出演:プラバース、ラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ、サティヤラージ、ラムヤ・クリシュナ、タマンナー、ナーサル
配給:ツイン
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