日本の演劇賞を総なめした演劇界の金字塔を映画化『焼肉ドラゴン』が5月3日より開催される第19回全州国際映画祭(韓国・全州市)のオープニング作品に決定した。

数々の演劇賞を受賞した鄭義信作・演出による舞台「焼肉ドラゴン」が待望の映画化。長女・静花役に真木よう子、次女・梨花役に井上真央、三女・美花役に桜庭ななみ、さらに静花への思いを秘めたまま梨花と結婚する男性・哲男役を大泉洋が演じる。演出家で、映画界では脚本家としても名高い鄭義信が、本作で初監督に挑む。

今回本作が5月3日~12日に開催される第19回全州国際映画祭のオープニング上映作品に決定した。韓国・全州市にて2000年より開催され、今回で19回目を迎える全州国際映画祭。過去には三島有紀子監督作『幼な子われらに生まれ』や市井昌秀監督作『箱入り息子の恋』のワールドプレミア上映が行われるなど、日本映画との繋がりも深い映画祭で、オープニング作品に日本映画が決定したのは万田邦敏監督作『接吻』(2008)以来10年ぶりとなる。

今回の決定は、舞台版「焼肉ドラゴン」が韓国でも上演・再演を重ねたことや、ソウルでの上演時には感極まった観客の一人が感動のあまり過呼吸になり、救急車で運ばれるという事態になったほど、韓国国内での喝采を集めた舞台の映画化ともあり注目が集まっている。オープニング上映では、鄭義信監督と本作出演の韓国勢俳優たち(キム・サンホ、イ・ジョンウン、ハン・ ドンギュ、イム・ヒチョル)が一同に会し舞台挨拶を行う予定。

鄭義信監督 コメント

韓国でも舞台「焼肉ドラゴン」は好評をいただき、初演、再演と上演してきましたが、再々演はできませんでした。 沢山の方がまた「焼肉ドラゴン」に会えるのを待ち望んでいる中、全州国際映画祭がこの作品をオープニング作品に選んでいただいたことをとても幸せに感じています。韓国からはキム・サンホさん、イ・ジョンウンさん、ハン・ ドンギュさん、イム・ヒチョルさんが参加してくれています。 4人とも素晴らしい俳優さんで、日本人キャストとのコラボレーションがとても上手くいきました。 まるで本当の家族のように見えるのです。国籍は関係なく、誰もが 心を打つ映画になっているので、韓国の「焼肉ドラゴン」 ファンのみなさんはもちろん、初めての方もぜひ映画祭に足を運んでもらえたら嬉しいです。

全州国際映画祭ヘッド・プログラマー キム・ヨンジン コメント

第19回全州国際映画祭でワールドプレミアとして紹介される「焼肉ドラゴン」は日本に住む韓国人の家族の物語です。この映画は韓国では簡単に出会うことのできないタイプの映画ですが、だからこそ今まで感じたこともない活力を垣間見ることができると思います。「焼肉ドラゴン」には大衆性と映画としての品質が同居しており、観客の賛同を得て、観る人を感動をさせてくれることと思います。

映画『焼肉ドラゴン』は2018年6月22日(金)より全国で公開!
脚本・監督:鄭義信
出演:真木よう子、井上真央、大泉洋、桜庭ななみ、大谷亮平、ハン・ドンギュ、イム・ヒチョル、大江晋平、宇野祥平、根岸季衣/イ・ジョンウン、キム・サンホ
配給:KADOKAWA、ファントム・フィルム
© 2018「焼肉ドラゴン」製作委員会