『ミッション：インポッシブル／フォールアウト』の来日記者会見が7月18日（水）に都内で行われ、トム・クルーズ、ヘンリー・カヴィル、サイモン・ペッグ、クリストファー・マッカリー監督が登壇した。

『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』以来約2年ぶりにして実に通算23回目の来日となるトム・クルーズ、『マン・オブ・スティール』（2013）以来5年ぶりの来日となるヘンリー・カヴィル、『スター・トレック BEYOND』（2016）の来日時に一際大きな声援を浴び日本での大人気ぶりを示し、約2年ぶりの来日となるサイモン・ペッグ、そしてトム絶大の信頼のもとシリーズ初の続投監督を務めたクリストファー・マッカリー監督は前作『ミッション:インポッシブル／ローグ・ネイション』（2015）以来3年ぶりとなる。

来日するたびに、ファンに向けての丁寧なファンサービスが話題となるトム・クルーズ。昨日、来日した際も空港に約1,000人のファンが歓迎した。会見の冒頭でトムは「家に帰った気がします」と満面の笑みで挨拶した。

本シリーズでトムをはじめキャストはスタントを自身でこなすアクションを見せているが、撮影中に右足首を骨折するアクシデントに見舞われたトム。一時は重症とも言われたが、わずか6週間での現場復帰に「『手術はいらない』と言われたんです。保険のカバーが効かないから（よかった）」と語り、会場を沸かせた。さらに完治していないまま復帰したトムだが、「痛みは感じていた」と明かす。そんなトムのケガが話題となってしまった本作だが、“ケガをしたのはトムだけじゃない”というサイモン・ペッグは「紙で切った」と明かし、笑いを誘った。

そんなサイモンは「毎日が冒険でした」と明かした本作の撮影。特に「トムのヘリコプターのシーンをレベッカ・ファーガソンと見ていたら、トムが落ちてしまった。落ちることを知らなかったので恐怖におののいた」と明かし、さらに「その時の表情」と恐怖を目の前にした叫び声をあげ、会場を沸かせた。当のトムは「とても楽しかった」と語り、サイモンは「あなたただけです」とさらに笑いを誘った。

また、6作目となる本シリーズだが、常にアクションに挑戦し続けることについて、トムは「キャリアを通じてチャレンジします」と改めて宣言。また「観客のために全力を尽くしています。人生を映画作りに捧げています」と語った。そんなトムに、クリストファー・マッカリー監督は「トムと仕事をする前は白髪がなかった」と笑わせつつも、「トムほど一生懸命にすべてをささげる人はいない。できると思わなかったことができるようになる」と周囲へも大きな影響を与えていることを明かした。さらにトムについて「もろい部分を出し、人間らしい。すごいことをやるけど親密感を持てる」とその人気の秘密を明かした。

『マン・オブ・スティール』（2013）などでスーパーマン役を演じるヘンリー・カヴィルは、同役との違いを「この映画ではスタントを自分でやった」と語った。また、シリーズ3作目からトムと共演しているサイモンは、トムについて「すべてを知っています」としたうえで「まっすぐで素晴らしい」と絶賛。しかし「トムは人に糖分を与えることで有名。トムは“ココナツクリームケーキ”が好きで、僕たちは“クルーズケーキ”と呼んでる。これが邪悪な塊のように送られてくる」と、トムと共演するうえでその“糖分”との闘いがあることを明かし、会場を沸かせた。

スパイ組織「IMF」の超敏腕スパイ、イーサン・ハント役のトム・クルーズをはじめ、シリーズになくてはならないお馴染みのキャラとなったベンジー役サイモン・ペッグ、そして前作ヒロインのエルサ役レベッカ・ファーガソン、IMFの長官へと転身したアラン役アレック・ボールドウィン、ルーサー役ヴィング・レイムスらが再登場するシリーズ最新作。イーサンのライバルとしてCIAの敏腕エージェントにヘンリー・カヴィル、イーサンらに近寄る謎の女ホとしてヴァネッサ・カービー、新たなCIA長官役としてアンジェラ・バセットが参加する。また、クリストファー・マッカリー監督が、シリーズで初めて同一監督の続投となっている。

【取材・写真・文／編集部】