池松壮亮、松居大悟監督

『君が君で君だ』のトークイベントが8月2日(木)に新宿バルト9にて行われ、池松壮亮と松居大悟監督が登壇した。

本作で尾崎豊役を演じた池松。初めて本企画を聞いたときのことを「松居監督とはドラマや舞台などいろんな仕事を共にしてきて、お互いのキャリアが一周してもう一度しっかりと組めてよかったです。ただ、非常に難しい戦いになるなとは思いました。誰も踏み入れていないところに踏み入れようとしていましたし、大げさな言い方をすると、人類が答えを出していないものにシンボリックな表現を含めて挑もうとしていたので、しかもこんな時代に。どれだけ説得力を持たせるか企画を頂いてから今日まで考えていました」と振り返った。

続けて、自身が演じた尾崎豊役について池松は「最近、色々な映画があって、色々な表現があって、自分もその中の一人ではあるのですが、あまりにもごちゃごちゃしていると思っていて、なんかここら辺で一つ、かっ飛ばしてみようかなと思いました。映画とか、人とか、表現とかものすごく気を遣う時代になってしまっていて、そういうものを超えたくて、宇宙人みたいになって、銀河みたいなところに行ってみようと思いました。伝わると思って表現していたものを一度爆発させて、この作品に乗せて演じさせていただいたように思います」と熱い想いを語った。

また、撮影現場でのお互いについて聞かれると松居監督が「プロとして正しい正しくないというものを超えてモノづくりをやる仲間としてすごく脚本について話しました。映画というものにも向かって前向きにやっていった時間は生産的というか正しかったなと思います」と語ると、池松は「熱い中、朦朧としながらも針の穴に糸を通すようにやっていた気がします」とお互いに真剣に取り組んだ撮影を振り返った。

イベントでは観客との質疑応答も行われ、「好きにも色々あるんだなと思いました。好きだとこんなに人っておかしくなってしまうんだなと思ったのですが、客観的この映画を見てどう思いましたか?」という質問に、池松は「最近、人の感情をたやすいものとされがちだと思う。すごく色々なものがシステム化されて、言葉にされて、みんなの中で同じベクトルになっている。この映画は人間の本物の感情の強さみたいなものは見せられるような気がしていて、本当に誰かを想うとか、本当に人と喧嘩するとか人間の感情のすごさを見せられる映画だなと思います」と語った。

最後に池松は「ありがたいことに好評をいただいておりまして、僕たちにできることは映画を作り上げてスクリーンに流すことだけなので、あとは皆さんの生活とか人生とかに意味があって、この映画が何か与えられたかわからないけどほんの一ミリでも豊かになれば嬉しいなと思います」と本作をアピールした。

本作は、好きな女の子の好きな人になりきって、自分を捨て去り、10年間彼女を見守ってきた3人の男たちの愛の結末を描いた恋愛譚。日本の伝説のロックシンガー「尾崎豊」になりきるのは池松壮亮。ハリウッド俳優「ブラッド・ピット」になりきるのは満島真之介。さらに、日本の歴史を大きく変えた人物「坂本龍馬」になりきるのは大倉孝二。ヒロインを務めるのは、『息もできない』での演技で世界中の注目を集め、多くの熱烈なファンを持つ韓国人女優キム・コッピ。

池松壮亮、松居大悟監督

池松壮亮

松居大悟監督

池松壮亮、松居大悟監督

池松壮亮、松居大悟監督

映画『君が君で君だ』は全国で公開中!
監督・原作・脚本:松居大悟
出演:池松壮亮、キム・コッピ、満島真之介、大倉孝二、髙杉真宙/中村映里子、山田真歩/光石研(特別出演)、向井理/YOU
配給:ティ・ジョイ
©2018「君が君で君だ」製作委員会