飯塚健監督、常松祐里、山田裕貴

『虹色デイズ』のトークイベントが8月16日(木)に新宿ピカデリーで行われ、恒松祐里、山田裕貴、飯塚健監督が登壇した。

今回行われたイベントには、まり役を演じた恒松祐里と飯塚健監督、さらに、まりの兄・筒井昌臣役の山田裕貴が急きょ登壇し、映画本編では観ることができない“幻の未公開シーン”を限定上映。また、サイン入りグッズや撮影で使われた美術品などがあたる抽選会も行われ、イベントを盛り上げた。

今回、まり&昌臣という妹と兄を演じた恒松と山田。撮影時の思いではありますか?というMCからの質問に、飯塚監督が「最初にいいですか?」と二人に許可を求めると、「はい!」と声を揃えるなど息の合った様子を見せ、会場を沸かせた。

そんな山田は、恒松のお尻を叩くシーンを挙げ、「女優さんですし」と気にしつつも「気にしてたらいけないと思って、バーンと(叩いたら)、本当に痛そうにしていて」と申し訳なさそうな顔を見せた。しかし、恒松自身は「音だけでしたよ」とフォローしたと思ったら、続けて「引きずっちゃいそうなタイプだから」と一言。これには山田も「そんなにネチネチしてそうに思われてたの!?」と驚き、会場は爆笑に包まれた。

兄妹の感覚は「その場の空気感で演じた」という恒松。当日、台本にない部分が決まることも多かったようで、「妹がいるので、妹に対する感覚が分かる」と言う山田は「決めないほうが自分の感覚が出てくる」と振り返った。恒松も「本当にお兄さんらしくて、みんなのお兄ちゃんみたいな存在だった。この方に任せれば大丈夫だと思ってお芝居をしていました」と信頼を寄せていたことを明かした。

そんな恒松との距離を縮めるために、初めはどうすればいいか悩んだという山田は「アプリで顔交換した」と振り返り、これには恒松も「一番楽しかった!」と笑いながら答え、「吉川愛ちゃんとやらせていただいたんですけど、私たちの顔に山田さんがすごい馴染む」と笑いが止まらない様子だった。

自身との性格の違いが大きいキャラクターを演じる上で「今回の撮影は苦しいことしかなかった」と振り返った恒松。舞台挨拶の前日も映画館で鑑賞したというが「当時のことを思い出してしまった」とつらそうな表情を浮かべた。

イベントでは、未公開シーンの上映も行われ、恒松が出演する3シーンが上映されると、「自分でも心が動いたシーンで、『使われてない!』って思った。ここで観れて良かったです」と明かす恒松に、飯塚監督は「ごめんしか言えないよね」と恐縮しきりとなっていた。続けて、観客へのプレゼントが当たる抽選会が行われ、恒松と山田がドラム音を出すなど盛り上げ、会場を沸かせた。

最後に恒松は「苦しいこともありましたが、役者としてすごく成長することができました。選んでいただいてありがとうございます」、山田は「4年前のクリスマスイブに監督に初めてお会いした。そのオーディションで、ド緊張でセリフが全部飛んで、二度と呼んでもらえないと思ったんですが、『虹色デイズ』で呼んでもらえてうれしかった。これからもご縁があることを願ってがんばります」と決意を語った。

累計300万部突破の超人気少女コミック「虹色デイズ」。<男子高校生4人組が主人公>という斬新かつ異色な設定が人気となった本作は、性格も趣味もバラバラだがいつもつるんでいる、ちょっとおバカでお騒がせなイケメン男子高校生たちの“友情”と“恋”を描く青春ストーリー。監督は『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』『大人ドロップ』の飯塚健。個性豊かな高校生たちのリアルな感覚と青春の輝きをセンス溢れる映像で作り上げる。主人公となる男子高校生を演じるのは、佐野玲於、中川大志、高杉真宙、横浜流星らいま最も人気と勢いのある4人の若手俳優たち。

【取材・写真・文/編集部】

恒松祐里

山田裕貴

恒松祐里

山田裕貴

飯塚健監督


映画『虹色デイズ』は全国で公開中!
監督:飯塚健
原作:水野美波「虹色デイズ」(集英社マーガレットコミックス刊)
出演:佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、中川大志、高杉真宙、横浜流星、吉川愛、恒松祐里、堀田真由、坂東希(E-girls/Flower)/山田裕貴、滝藤賢一
配給:松竹
©2018『虹色デイズ』製作委員会