劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』が韓国最古のアニメ映画祭「SICAF2018(第22回ソウル国際マンガ・アニメーション映画祭))」でオープニング上映された。

8月23日(木)より韓国・ソウルで開催されている「SICAF2018(第22回ソウル国際マンガ・アニメーション映画祭)」のオープニングフィルムとして上映された本作。「SICAF」は、韓国で最も歴史の長い国際アニメーションフェスティバル。2018年は、“アニメーションと漫画を通して、様々な人生を見て、人生の理由と目的を振り返ろう”という主旨の元に開催された。

そんな歴史ある映画祭のオープニングを飾った本作は、韓国nファンからも一目置かれているようで、一般枠はすぐに定員オーバーになるほどの人気となった。朝7時ごろから並んでいる人も見受けられ、韓国でも“キミスイ”旋風が巻き起こっている様子。

上映前の舞台挨拶には牛嶋新一郎監督と高橋祐馬プロデューサーが登壇。牛嶋監督は、本作について「小説と同じ読後感を目指し映画を制作しました。住野先生とも何度も打ち合わせを重ね、背景にたくさんの色を盛り込みました。アニメだからこその美しい映像が作れたと思います」とコメント。さらに「本作を一言で表すと”生きる”」と高橋プロデューサーが語ると、牛嶋監督は「絆」とコメントし舞台挨拶は大きな拍手の中で幕を閉じた。

上映後の監督サイン会には、30人のファンが参加(先着30人限定)。牛嶋監督からは一人ずつへ丁寧に、サインと「カムサハムニタ(韓国語でありがとうの意)」のハングル文字が贈られた。参加者から監督に直接伝えられた感想としては「好きな作品のアニメ化と聞いて心配もあったが、それを裏切る内容だっただけでなく、期待を遥かに超える出来だった」、「このような立派なアニメ作品に仕上げてくれてありがとう」といった感想が寄せられた。

さらに、韓国での海外デビューを果たした”キミスイ”が、全世界10か国以上、約1100館規模での公開が決定した。今秋からアジア、オーストラリアほかでの上映が決まり、今年は世界で”キミスイ”旋風が巻き起こることになるだろう。

2015年6月の刊行直後から大反響を呼び、現在では累計書籍発行部数が260万部を突破した住野よるによる同名小説を長編アニメ化。主演「僕」役を俳優・高杉真宙、ヒロイン・山内桜良役を期待の若手声優・Lynnが担当。監督は牛嶋新一郎が務める。新進気鋭のキャスト・スタッフ陣が集結し、アニメーション独自の映像美により作品の世界観が表現され、美しい春がスクリーンに咲き誇る。

映画『君の膵臓をたべたい』は2018年9月1日(土)より全国で公開!
監督・脚本:牛嶋新一郎  
原作:住野よる「君の膵臓をたべたい」(双葉社刊)
声の出演:高杉真宙、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、福島潤、田中敦子、三木眞一郎、和久井映見
配給:アニプレックス
©住野よる/双葉社 ©君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ