ピーター・ジャクソンが贈る新たな冒険物語『移動都市/モータル・エンジン』のキャストとスタッフが、10月5日[現地時間]に行われたNYコミコン2018のパネルディスカッションに参加した。

物語の舞台は「60分戦争」の1700年後の世界。人々は地上を這う巨大な移動型都市に住み、他の都市を喰うことによって資源を奪いながら生活している。とある目的を果たすため移動都市ロンドンに潜入した少女ヘスターは、青年トムに出会い、街の強欲な主導者と、彼らに反発し今一度地上に戻ろうとする人々との壮大なバトルに身を投じる。ヘスターの勇敢な冒険と、息をのむように雄大な世界観が圧巻の映像美で展開するアドベンチャー超大作。主人公の少女へスターを新鋭女優ヘラ・ヒルマー、青年トムをロバート・シーハンが演じるほか、ヒューゴ・ウィーヴィング、スティーヴン・ラングらが共演。

今回、ピーター・ジャクソンをはじめとしたキャスト・スタッフ、そしてピーター・ジャクソンの盟友であるアンディ・サーキスが、10月5日[現地時間]に行われたNYコミコン2018のパネルディスカッションに参加した。登壇したのはピーター・ジャクソン(製作・脚本)、クリスチャン・リバース(監督)、フィリッパ・ボウエン(脚本)、ヘラ・ヒルマー、ロバート・シーハン、ジヘ、レイア・ジョージ、スティーヴン・ラング、アンディ・サーキス(モデレーター)。

ピーター・ジャクソンの最新作を紹介するのにふさわしい人物としてアンディ・サーキスがスペシャルモデレーターとして登場し、「この作品の映像の一部を観て、僕は吹き飛ばされそうな衝撃を覚えました!本当に信じられないほどの映画です。今日は、僕の感じた衝撃をみなさんとも共有したいと思います」という紹介の後、世界で初めて冒頭映像がを公開されると集まったファンを興奮させた。

冒頭映像を終えると、ピーター・ジャクソンを初めとしたキャスト・スタッフが登場。サーキスが「この作品が生まれるきっかけは?」と問うと、ジャクソンは「2006年から2007年に原作を読んで、映画化したいと思った。でも、その後『ホビット』の製作がはじまったから、約5年はこの企画がストップしていたんだ」と説明。さらに、「これまで共に仕事をしてきたクリスチャンに、『君にとって初となる長編映画の監督をまかせたい』と伝え、提案した。まさにそれが叶ったんだ!」と、映像作家としての腕を見込んで、リバースに本作を託したことを明かした。

たった60分で文明が荒廃した最終戦争後の世界で、都市が移動型となり、他の都市を捕食しながら生き長らえているという独特な設定を持つ本作について、ジャクソンは「戦争が世界の地図の形をも変えてしまい、この作品では荒廃した後の世界を描いている。以前ヨーロッパだった場所にもはや国も国境もない。都市は瓦礫から立ち上がり、エンジンを乗せ、他の都市を狩り続けているんだ」と説明。リバース監督は、「映画ファンにとって、本作が新しい映画であり、新しい世界であり、新しい経験になることを望んだ」と語り、ジャクソンもその考えに同意。そして「この作品がヒットしたら、次回作に取りかかれるよ!」と早くも続編製作に意欲を燃やした。

なお、本作の邦題が『モータル・エンジン』から『移動都市/モータル・エンジン』に正式決定し、日本公開が2019年3月となることが決定した。

映画『移動都市/モータル・エンジン』は2019年3月より全国で公開!
監督:クリスチャン・リバース 
出演:ヘラ・ヒルマー、ロバート・シーハン、ヒューゴ・ウィーヴィング、レイア・ジョージ・ドノフリオ、イ・ジヘ、ローナン・ラフタリー
配給:東宝東和
© Universal Pictures