第31東京国際映画祭「特別招待作品」部門上映作品『旅猫リポート』の舞台挨拶が10月25日(木)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、福士蒼汰、ナナ、三木康一郎監督が登壇した。

日本公開前の最新作をプレミア上映する「特別招待作品」部門。本作『旅猫リポート』は、2012年の発売以来、舞台やラジオドラマなど数多くメディアミックス展開された有川浩による同名小説が原作。猫が主要なキャラクターとして登場し、高度な演技が求められることから映像化困難とされた本作が実写映画化。主演は福士蒼汰主演、猫(ナナ)の心の声を高畑充希が担当する。また、音楽をコトリンゴが担当し、原作者の有川浩自身が自ら脚本開発にも参加している。

第31回東京国際映画祭のオープニングイベントに先駆けて行われた本作の舞台挨拶。主演の福士は「東京国際映画祭に出品されるのも初めてですし、たくさんの方に観ていただく機会があることをうれしく思います」と笑顔を見せ、三木監督は「撮影しているときは必死だったのでこうなるとは思っていなかった。福士さん含めスタッフ一同がんばった結果だと思って感激しています」と映画祭への出品を喜んだ。

また、海外での映画祭への出品や配給が決まっていることについて福士は「普遍的なものがあると感じています。愛情とか、動物とか、誰しもが愛するもの、同じ感覚があるものを描いている」とその要因を語った。三木監督も「世界の人は猫が好きなんだなと思いました」と率直な感想を語った。

今回、自身も“優しい青年”という悟を演じた福士だが「ただやさしいだけじゃないと思った」と振り返った。本作では、福士とともに“主演猫”として話題のナナだが、撮影現場では「ナナの顔をずっと見て、“これで大丈夫かな?”と思って撮影していた」と明かした三木監督。福士は「最近仲良くなったと実感があります」とナナとの関係を語り、会場の笑いを誘った。

舞台挨拶の後にはレッドカーペットに参加する福士、三木監督、ナナだが、福士は「しっかりと、一歩一歩貴重な時間を感じて歩きたいです」と意気込みを語った。最後のフォトセッションではナナも登場し、「ドキドキしていますけど、今日も元気です」と福士がナナの気持ちを代弁した。その様子に観客からは大歓声が沸き起こった。

第31回東京国際映画祭は、2018年10月25日(木)~11月3日(土・祝)の10日間にわたって、「映画を観る喜びの共有」「映画人たちの交流」「映画の未来の開拓」をビジョンとして掲げ、世界の様々な国や地域から、幅広いテーマやジャンルの映画を紹介し、誰もが参加したくなる様々なイベントが実施される。

【写真/蔭山勝也、文/編集部】

「第31回東京国際映画祭」は2018年10月25日(木)~11月3日(土・祝)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 ステップ広場ほかで開催!