第31東京国際映画祭のアウォードセレモニーが11月2日(金)にEXシアター六本木で行われ、各賞の受賞者が発表された。

10月25日に開幕した第31回東京国際映画祭が、いよいよ11月3日(土・祝)に閉幕するのに先駆けて、アウォード・セレモニーが行われ、コンペティブ3部門の受賞作品・受賞者が発表された。

セレモニーでは、初めに「映画の未来の開拓」のテーマに沿って、宝石の原石(ジェムストーン)の様な輝きを放つ若手俳優を表彰する「東京ジェムストーン賞」が発表された。昨年度より新設された同賞は東京国際映画祭に出品される全作品を対象として、日本と世界の若手俳優を選出する。

本年の受賞者は下記の4人。
木竜麻生『鈴木家の嘘』『菊とギロチン』
リエン・ビン・ファット『ソン・ランの響き』
カレル・トレンブレイ『蛍はいなくなった』
村上虹郎『銃』

世界109の国と地域から応募された1829本の長編映画の中から、厳正な予備審査を経た16本の作品を上映する「コンペティション」部門からは、「東京グランプリ」「審査委員特別賞」「最優秀監督賞」「最優秀女優賞」「最優秀男優賞」「最優秀芸術貢献賞」「最優秀脚本賞 Presented by WOWOW」「観客賞」の各受賞作品・受賞者が発表された。

「東京グランプリ」は『アマンダ(原題)』、「審査委員特別賞」は『氷の季節』、「最優秀監督賞」は『堕ちた希望』エドアルド・デ・アンジェリス監督、「最優秀女優賞」は『堕ちた希望』ピーナ・トゥルコ、「最優秀男優賞」は『氷の季節』イェスパー・クリステンセン、「最優秀芸術貢献賞」は『ホワイト・クロウ(原題)』、「最優秀脚本賞 Presented by WOWOW」は『アマンダ(原題)』、「観客賞」は『半世界』が受賞。

長編映画3本目までのアジアの新鋭監督の作品をいち早く上映する「アジアの未来」部門からは、「作品賞」「国際交流基金アジアセンター特別賞」の各受賞作品・受賞者が発表された。

「アジアの未来」部門の「作品賞」は『はじめての別れ』リナ・ワン監督、「国際交流基金アジアセンター特別賞」は『武術の孤児』ホアン・ホアン監督が受賞

日本のインディペンデント映画から、とりわけ個性が強く、独創性とチャレンジ精神にあふれる作品を紹介する「日本映画スプラッシュ」部門からは、「作品賞」「監督賞」の各受賞作品・受賞者が発表された。

「日本スプラッシュ」部門の「作品賞」は『鈴木家の嘘』、「監督賞」は『銃』の武正晴監督と、『メランコリック』の田中征爾監督が受賞。

【取材・写真・文/編集部】

「第31回東京国際映画祭」は2018年10月25日(木)~11月3日(土・祝)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 ステップ広場ほかで開催!
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