後列)武正晴監督、渋川清彦、伊藤歩、羽田圭介
前列)内田理央、玉木宏、町田啓太


「連続ドラマW 盗まれた顔 ~ミアタリ捜査班~」の完成披露試写会が12月11日(火)にユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、玉木宏、内田理央、町田啓太、渋川清彦、伊藤歩、武正晴監督、原作者の羽田圭介が登壇した。

本作で、“指名手配犯たちの顔”を記憶と勘を武器に探し出す“見当たり捜査官”の白戸を演じた主演の玉木は「本当に大変な仕事」と今回知ったという見当たり捜査官への印象を明かし、「孤独が常に背景にあるように演じた」とその独特な仕事への役作りを語った。その白戸の部下である安藤を演じた内田は「刑事役と聞いてガッチリした役かと思いきやヒールにミニスカ」と創造と違っていたことを明かし、また「小さいころから戦う女の子にはあこがれていたんですけど大変だと思いました」と玉木と同じく、想像とは違っていたことを語った。

内田と同じく玉木演じる白戸の部下・谷を演じる町田は劇中では食べるシーンが多かったと言い、「見当たり捜査官は体力勝負」ということで「無理やりでも食べなきゃいけない」とその苦労を語った。また、撮影中も「早朝から焼肉とか。パンケーキもあった。焼き肉の日は朝で、夜もプライベートで玉木さんと焼き肉を食べて、本当に食べてばかりでした」と振り返った。

しかし、キャストたちがそれぞれ挙げた以上に過酷だったのは「とにかく暑さ」と明かす武監督。今夏の猛暑の中で撮影されたという本作では、「アスファルトの暑さに、寝っ転がったら火傷するんじゃないかと」と心配したという武監督に、玉木も「熱した鉄板のよう」と同意、さらに町田は「焼肉食べる前に自分が焼肉になるんじゃないかと」とコメントし会場を沸かせた。そんな暑さの中で冬のシーンも撮影したといい、「ダウンを着ていた」という玉木に、武監督は「マフラーもして手袋をしていました。どう撮るかというよりも、どう暑さを乗り切るか、夏の思い出です」と振り返った。

また、まもなく終わる2018年の“一番記憶に残っている出来事”を聞かれた玉木は「2月にアイスランドに一人旅したんですけど、どうにかこの景色を記憶に留めたいと思った。すごい景色だったなと今でも思い出します」と振り返り、内田も、母親と北海道旅行をしたことを挙げ「親知らずを抜いたら思った以上にはれてしまって。ウニをすすることしかできなかった」と残念そうに語った。

続く町田は、玉木と飲みに行ったときのエピソードとして、「トイレでグロッキーになってしまって・・・。『全然大丈夫』と言っておきながら、まさかの“秒”でトイレで寝るという」とまさかの体験を明かし、さらに「玉木さんのいい声で『町田君、大丈夫か?』って」とノックされたことを明かし、「楽しすぎてテンションあがっちゃって」と苦笑いを見せた。そんな町田に玉木は「ちゃんと写真には収まってるからね」と笑顔でコメントし、町田は「え?玉木さん、またよろしくお願いします」とリベンジを望んだ。

舞台挨拶には原作者の羽田も登壇し、本作の映像化に「感慨深い」と語った。最後に玉木は「羽田さんが一生懸命生んだ世界を、武さんの熱い熱量で作り上げた作品です。5時間近い映画だと思ってみていただくのがいいかなと思います」と本作への思いを語った。

“膨大な顔の海で、俺は溺れている―”指名手配犯たちの顔をひたすら脳に焼き付け、雑踏の中から見つける“見当たり捜査員”。本作は、観る者の記憶を刺激するサスペンス・アクション。主演の玉木宏が演じる、記憶と勘を武器に指名手配犯を捕まえる見当たり捜査員・白戸崇正は3,000人の指名手配犯の顔を記憶し、数万もの“顔”が行き交う雑踏で、いつ現れるとも知れない手配犯を探す。“膨大な顔の海”に溺れそうになりながらも研ぎ澄まされた五感を頼りに捜査に没頭し、いつしか警察機構の深い闇に辿りついてしまう―。原作は、独特の感性で“現代”を切り取ってきた羽田圭介による唯一の警察小説。

【取材・写真・文/編集部】

「連続ドラマW 盗まれた顔 ~ミアタリ捜査班~」は2019年1月5日(土)よりWOWOWプライムにて放送!
毎週土曜日22:00より放送(全5話)※第1話無料放送
監督:武正晴
原作:羽田圭介「盗まれた顔」(幻冬舎文庫)
出演:玉木宏、内田理央、町田啓太、渋川清彦、伊藤歩