日露戦争時代の松山に実在したロシア兵捕虜収容所を題材にした映画『ソローキンの見た桜』の特報映像と場面写真が解禁された。

本作は、松山を舞台に運命的に出会ってしまった日本人看護師とロシア将校の二人を中心に、歴史に翻弄された人々を描いた心揺さぶる感動のドラマ。主演の日本人看護師役に若手実力派・阿部純子、ほかに斎藤工、イッセー尾形、ロシアの演技派ロデオン・ガリュチェンコ、アレクサンドル・ドモガロフが参加。日露合作プロジェクトで監督を務めるのは、初長編作を自主制作ながらロシア人俳優を起用しロシアで撮影され話題を呼んだ新鋭・井上雅貴。伝説のラジオドラマ「~松山ロシア人捕虜収容所外伝~ソローキンの見た桜」が日露合作プロジェクトで誕生した。

今回、本作の特報映像と場面写真2点が解禁された。今からおよそ100年前―。日本とロシア帝国が大陸の利権を争って戦った日露戦争。その戦争によって運命的に出会うこととなる、ゆい(阿部純子)と戦地で捕虜となり松山へとやって来たソローキン(ロデオン・ガリュチェンコ)。戦時下であり敵国同士という特殊な状況下で惹かれあう二人は歴史の波に翻弄されることとなる。暴れる捕虜と銃を持ち集まる衛兵の緊迫のシーン。その中にあって強烈な個性で場を制する収容所の所長、河野(イッセー尾形)が、戦時下の収容所という特殊な環境を不気味に物語っている。

現代パートではTVディレクターの桜子(阿部純子)と先輩の倉田(斎藤工)が、ロシアに関する取材を進める中で、100年前のロシア兵捕虜と日本人看護師の日記にある疑問を抱く。そしてその取材の為、ロシアへ渡った二人はそこで衝撃の真実を知ることとなる。戦争がなければ出逢えなかった二人。残酷にも戦争があったから出逢えた二人。どこか切なげな音色が、儚さを漂わせる映像となっている。

また、本作は2019年3月15日(金)より愛媛県で先行公開、3月22日(金)より全国公開されるが、併せて『愛媛国際映画祭プレイベント』のオープニングを飾ることが決定した。『愛媛国際映画祭プレイベント』は3月15日から3日間に渡り開催され、本作『ソローキンの見た桜』は初日の15日に大街道シネマサンシャイン(松山市)での上映が予定されている。

特報映像

映画『ソローキンの見た桜』は2019年3月16日(土)より愛媛県先行公開、3月22日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国で公開!
監督・脚本・編集:井上雅貴
出演:阿部純子、ロデオン・ガリュチェンコ、山本陽子(特別出演)、アレクサンドル・ドモガロフ、六平直政、海老瀬はな、戒田節子、山本修夢、藤野詩音、宇田恵菜、井上奈々、杉作J太郎、斎藤工、イッセー尾形
配給:KADOKAWA
©2019「ソローキンの見た桜」製作委員会