『フロントランナー』のスペシャル・ファンスクリーニング舞台挨拶が1月22日(火)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演を務める来日中のヒュー・ジャックマンが登壇した。

「WELCOME TO JAPAN」と書かれた選挙風プラカードを掲げるファンが待つ客席の中央から登壇したヒュー・ジャックマン。「こんばんは、ありがとうございます!」と日本語で挨拶し、「仕事でもバケーションでも来ている大好きな国です」と笑顔を見せた。

実在するゲイリー・ハートを演じるうえで、本人にも会い、自宅に泊めてもらったというヒューは「複雑なキャラクターで、今までの役とはだいぶ違う役でした。ほかのキャストや監督のおかげで演じることができました」とその苦労を明かした。

ここで、事前にTwitterで募集した質問にヒューが答えるコーナーが用意され、「印象に残っている日本での出来事は?」という質問に、「息子と富士山に登った」ことを挙げ、さらに今年『グレイテスト・ショーマン』や『レ・ミゼラブル』などの楽曲を披露するワールドツアーを行うヒューは「日本のみなさんの前で舞台をお見せしたいと思っています。もしかすると今年中に実現するかもしれない」と発言し、これには観客からも大歓声が沸き起こった。さらに「来年はオリンピックにも来たい。出るわけじゃないですよ(笑)」と笑いを誘う場面もあった。

続けて、「大統領選に出るとしたら何をアピールしたい?大統領になったら何をしたい?」という質問に、ヒューは「大統領としてはひどいと思います(笑)」と前置きし、「何か求められたことにすぐにOKしてしまうと思います。もし(大統領に)なったらその国は半年で破産しますが、その半年はとっても楽しい半年をお約束します」と語り、会場は大歓声に包まれた。

イベントではヒュー自身が抽選箱から選んだ5人にサイン入りポスターが手渡しでプレゼントされ、さらに記念撮影が行われた。当選した観客は喜びを隠せない様子で、ヒューは一人ひとりハグで迎え入れ、会話を楽しんだ。ヒューは「『グレイテストショーマン』は見た?」「『レ・ミゼラブル』は?」と観客に問いかけ、多くの観客から手が挙がる中で、「(本作はそれらの作品とは)だいぶ違う映画ですが気に入ると思います。アメリカの政治のことを一切知らなくても楽しめます」と本作をアピールした。

史上最年少にして最有力候補となったゲイリー・ハート、選挙キャンペーンスタッフ、報道の信念をもったジャーナリスト、トクダネが欲しい記者、ハートの妻と娘、それぞれの視点で描かれるドラマが圧倒的なスピード感と臨場感で観客を引き込む。『グレイテスト・ショーマン』で実在の人物を演じたヒュー・ジャックマンが本作で演じるのは、圧倒的カリスマ性を誇る若き天才政治家。彼に関する膨大な資料を読み込み、ゲイリー本人とも対面。今まで演じてきた役柄と大きく異なる新たな挑戦にヒューは激しい情熱とエネルギーを注ぎ込んだ。監督は『マイレージ、マイライフ』でアカデミー監督賞と脚本賞にノミネートされたジェイソン・ライトマン。

【取材・写真・文/編集部】

映画『フロントランナー』は2019年2月1日(金)より全国で公開!
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ヒュー・ジャックマン、ヴェラ・ファーミガ、J.K.シモンズ、アルフレッド・モリーナ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント