今回解禁された場面写真


“リミッターを外せ!”ハイテンション・ムービー・プロジェクト第二弾『アンダー・ユア・ベッド』のメイキング映像と場面写真が解禁された。

本作は、家でも学校でも誰からも必要とされず存在を無視され忘れられてきた男が、学生時代に初めて「名前を呼んでくれた」女性との11年ぶりの再会を夢見て、追い始める処から始まる。しかし、目の前に現れた彼女は別人のように変わっていた。彼女に何が起こっているのか。男は、彼女を監視するようになり、自宅に潜入しベッドの下で真上の彼女を想い過ごし始める。加速度的に暴走していく男。これは愛ゆえの盲目なのか、それとも狂気なのか―。愛する彼女への一途で純粋な思いと、異常で孤独な男の切なさ、繊細な役柄を高良健吾が演じる。

今回解禁されたメイキング映像は、高良がどのようにして三井という孤独な男と向き合いながら演じたか、現場での徹底した役作りと集中力によりメイキングのカメラが近寄れなかったことが読み取れる、この役ならではの独特な空気感と距離感に注目の映像となっている。カメラが回り始めた瞬間、一変する高良の表情。満足感と、幸福感に溢れた表情で、坂道をスイスイと登る笑顔が印象的なこのシーンは、大学生時代の三井が人生で初めて名前を呼んでくれた千尋(西川可奈子)とのある約束を果たすため、グッピーと水槽を持って彼女の自宅に向かうワンシーン。

本作に度々登場するグッピーは11年前に2人を結び付けるきっかけであり、再び2人を再会させ物語を展開させる重要な役割を担っている。小学2年生の時、初めて母親に買ってもらい繁殖を繰り返したグッピーは、今では34代目。一人物静かにグッピーを見つめる飼育シーンは、ここまでに至る孤独な年月の長さと重さと深みを幾重にも感じさせる。

続いて自室にて、11年前に千尋をコーヒーに誘った時と同じ柄の可憐なワンピースを着せ、サラサラな長い髪のウィッグを被せた無機質なマネキンに向かって、当時の千尋と同じ香水を吹きかける音だけが響く。その背中は人生でたった一度だけ味わった幸せな瞬間にすがり、いまでも鮮明に脳裏に焼き付いている千尋の姿を具現化し、一途に近くで感じていたいという異常行動に図り知れない執着が垣間見られ、息がつまってしまう程切ないシーン。

そして、最後のメイキングシーンは、孤独と絶望をいっぱいにため込んだ三井が、一筋の光にすがろうとするも、理想と現実の間に生まれた“大きなズレ”を受け入れられず自分自身との葛藤に押しつぶされそうな心情に、高良が眉を顰め唾を飲む一幕が・・・。生まれてからずっと家族や学校、誰からも存在を忘れ去られ孤独に生きてきた男の行末の姿を象徴する、非常に辛く重たいシーンである。

本作は、三井(高良)のナレーションと共に進んでいくモノローグ映画。高良は撮影前に撮影用のナレーションを撮った段階から、すでに「三井だ」と思わせる声の雰囲気があり、周囲を圧倒させた。さらに、高良の撮影日でない日も撮影現場に現れたことがあった。それは、三井が自分の部屋から千尋の部屋を覗いているシーンで、三井の撮った写真や三井の視線の撮影のため、自らの意思で現場に訪れるという徹底した作品作りへのこだわりを見せた。撮影全体が終了し、アフレコの際に高良は「三井をあの後もひきずっていて、友達から声小さっ!って言われました」と笑顔で明かしている。心身共に辛く、負担が重くのしかかるエッジの効いた題材なだけに、緊迫した撮影現場で役者たちがいかに集中し撮影に没頭していたかが伝わるメイキング映像となっている。

メイキング映像

今回解禁された場面写真

映画『アンダー・ユア・ベッド』は2019年7月19日(金)よりテアトル新宿ほか全国で公開!
監督:安里麻里
出演:高良健吾、西川可奈子、安部賢一、三河悠冴、三宅亮輔
配給:KADOKAWA
©2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会