中川龍太郎監督×松本穂香主演『わたしは光をにぎっている』の予告編とポスタービジュアルが解禁された。

両親を早くに亡くした20歳の宮川澪は、長野・野尻湖のほとりのこじんまりした民宿を祖母と切り盛りしていた。しかし祖母の入院を機に民宿を閉めざるを得なくなり、父の親友であった京介を頼って上京。都会の空気にうまくなじめない澪は、京介が経営する銭湯の仕事を手伝う。映画監督の夢を持つ銀次や会社員の美琴など、銭湯の常連客達と親密になる澪だが、区画整理のため銭湯が閉店する運命にあることを知った澪は、ある決断をする―。主演を務めるのは松本穂香。メガホンをとるのは中川龍太郎監督。

監督は、デビュー作からこれまで海外の映画祭で数々の賞を受賞し、前作『四月の永い夢』がモスクワ国際映画祭で2つの賞を受賞した中川龍太郎。澪を演じるのは、「この世界の片隅に」の情感あふれる演技で存在感を放った松本穂香。出来上がった本編を観て「自分が出ている作品なのに、こんな風に泣いたのは初めてのことでした。この映画に出会えてよかったです」と語った。分身のような役で、風景に溶け込む透明感溢れる松本の姿は、岩井俊二監督の名作『四月物語』(98)のヒロインを演じた女優松たか子を彷彿とさせるという絶賛の声がマスコミから寄せられている。共演は渡辺大知、徳永えりら若手実力派と、光石研、樫山文枝ら日本映画のオーソリティーたち。主題歌は、伸びやかな歌声が心に波紋を広げるカネコアヤノの「光の方へ」。監督が「翔べない時代の魔女の宅急便」と語る本作では、特別な才能があるわけではないけれど、都会の中で居場所を見つけ、現代を生きる若者の姿を丁寧に描く。

予告編

映画『わたしは光をにぎっている』は2019年11月15日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で公開!
監督:中川龍太郎
出演:松本穂香、渡辺大知、徳永えり、吉村界人/光石研/樫山文枝
配給:ファントム・フィルム
©2019 WIT STUDIO / Tokyo New Cinema