『CLIMAX クライマックス』のトークイベントが9月11日(水)に行われ、ギャスパー・ノエ監督が登壇した。

今回、3年ぶりの新作を引っ提げての来日となったノエ監督。2000年以前は頻繁に日本に来ていたというノエ監督だが、今回久しぶりとなった来日に「日本に来るまで時間が空いてしまったので楽しみにしていました」と笑顔で挨拶した。

日本には思い入れも深いというノエ監督は「外国の映画祭にも招かれていろんな国行くんですけど、その国の都市の生活を経験すると好きになってしまうことがある。そのうちの一つが東京です」と明かし、『エンター・ザ・ボイド』(2009)では東京での撮影も行っていることから、「日本で一本撮って、フランスで撮ろうとしたときに、日本の撮影の仕方が外国では通用しなかった。日本の仕事の流儀は独特だなと思います」とコメントした。

本作では、ダフト・パンクをはじめとした楽曲にも注目が集まっているが、その選曲は自身が行ったというノエ監督。特に「テクノミュージックもいつくか使われているんですけど、自分が東京に来た時に出会ったジャンルです」と明かした。また、本作で特に好きで選んだ楽曲はダフト・パンクの「Rollin’ & Scratchin’」と、エイフェックス・ツインの「Windowlicker」だという。

また、本作では「2名を除いて全員が素人」というダンサーが出演しており、そのキャスティングについては「ネット上で彼らが踊っているパフォーマンスを見て起用しました」と明かした。さらに、振り付けについても、冒頭のダンスシーン以外のセリフやダンスは「すべて即興です」と明かし、会場からは驚きの声も上がった。

最後にノエ監督は、「安全ベルトをしっかりと締めてください」とメッセージを送った。

第71回カンヌ国際映画祭「監督週間」で初上映され、賛否両論真っ二つに分かれた中で<芸術映画賞>受賞を果たした本作。『カノン』『アレックス』『エンター・ザ・ボイド』『LOVE3D』など新作のたびにその実験的な試みと過激描写で世界中を挑発し続けてきた鬼才ギャスパー・ノエが3年ぶりに放つ最新作。出演のソフィア・ブテラ以外は各地で見出したプロのダンサーたち。音楽は、ダフト・パンク、ザ・ローリング・ストーンズ、セローン、エイフェックス・ツインなどが使用されている。演技経験のないプロダンサーによる度胆をぬくパフォーマンスとダフト・パンクらが手がけたエレクトロミュージック、そして、全編を通して多用される長まわし撮影で、ドラッグにより次第に充満していく地獄絵図を鮮烈に映し出した。

【写真・文/編集部】

映画『CLIMAX クライマックス』は2019年11月1日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開!
監督・脚本:ギャスパー・ノエ
出演:ソフィア・ブテラ、ロマン・ギレルミク、スエリア・ヤクーブ、キディ・スマイル
配給:キノフィルムズ/木下グループ(R18+)
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