第32東京国際映画祭「特別招待作品」部門上映作品『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』のQ&Aが10月30日(水)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、ディーン・デュボア監督が登壇した。

日本公開前の最新作をプレミア上映する、大作や話題作が揃う「特別招待作品」部門。『ボス・ベイビー』で世界中に笑いと感動を届けたドリームワークスが、“人間とドラゴン”の新たな冒険を史上空前のスケールで描き、世界54か国で興行収入ランキング1位を獲得したシリーズ最新作。2010年8月に日本公開され大ヒットとなった『ヒックとドラゴン』で解り合い共存の道をみつけた人間とドラゴンたち。あれから6年後、バイキングの長となり成長した“ヒック”とドラゴンの相棒“トゥース”たちが暮らすバーク島はドラゴンたちにとって楽園、しかし急激な人口&ドラゴン増加で定員オーバーに―。新たな聖地を求めて旅立つ、壮大な<引越しアドベンチャー>が始まる―。

上映後に登場したデュボア監督は、会場を埋め尽くしたファンに向けて「映画はいかがでしたか?」と問いかけ、会場はさらに沸き立った。デュボア監督は、冒頭で「日本のアニメーションは、アニメーションに携わっている者だったら、いつもインスピレーションを与えられるもの。(本作を)日本で上映できることを光栄に思っています」と笑顔で挨拶した。

過去2作について、作品を鑑賞したかを会場に問いかけると、多くの手が上がったことにデュボア監督は「わお!」と驚きを隠せない様子で、そのことについて「ドラゴンは非常に人気があり、世界中の文化に存在しています。もしかしたら地球上にいたかもしれないというのが素敵なアイデア」と持論を明かした。

本作では、ヒックをはじめとした人間のキャラクター、そしてトゥースをはじめとした個性豊かなドラゴンなど、魅力的なキャラクターが多数登場するが、「人間のキャラクターは、兄弟や友人、近しい人を参考にしています」と明かすデュボア監督。ドラゴンについては「地球上に存在している生き物を参考に造詣しています」といい、「オウム、パンサー、ブルドッグなど、デザイン上で参考にしているだけではなく、行動やパーソナリティの参考にしています」と明かした。

最新作で初めて登場したドラゴン、“ライト・フューリー”について、「(1作目でドラゴンを生み出した際には)バイキングが恐れるような存在にしたいと考える一方で、犬や猫のように抱きしめたいと思えるような両面を持たせたいと思った」と振り返り、「そんな中で“ブラックパンサー”の写真を見て、エレガントで哺乳類的なところがインスパイアされました。それとサラマンダーを組み合わせてデザインを考え、大型の猫課の動物の猫的な動きや資質を加えました」と誕生までの道のりを語った。

最後にデュボア監督は「日本の多くの方に作品が届くことを願っています。携わったすべての人が喜ぶと思います」とメッセージを送った。

【写真・文/編集部】

映画『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』は2019年12月20日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開!
監督・脚本:ディーン・デュボア
配給:東宝東和、ギャガ
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「第32回東京国際映画祭」は2019年10月28日(月)~11月5日(火)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場ほかで開催!
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