エヴァン・ドーハティー監督


日本の優れたコンテンツをハリウッドに紹介し、それらを基に海外でのリメイクや映像化を目指すJ-CREATIONプロジェクトとして、ネオジャパニーズホラー作品『ホラーアクシデンタル』がショートコンテンツに特化した動画配信サービス「Quibi(クイビ)」で製作・配信されることが発表された。

株式会社アミューズの北米子会社であるアミューズグループUSA(以下、アミューズUSA)が進める、日本の優れたコンテンツをハリウッドに紹介し、それらを基に海外でのリメイクや映像化を目指すJ-CREATIONプロジェクトは、2016年の立ち上げ以来、日本のTV局、映画スタジオ、出版社、ゲーム会社など多くの企業のご理解と賛同を得て、これまでに50作品以上をハリウッドのメジャースタジオ、ネットワーク、プロダクション会社などに紹介してきた。現在、スタジオ、プロデューサーとの企画開発・脚本開発が多数進行しており、ハリウッドでも活動が認識される中、メジャーエージェンシーの一つ・パラダイムエージェンシーとパートナーを組むことにより、さらにネットワークが強化され、日米間における、コンテンツ事業の立ち上げと発展を加速させる“IPアクセラレーター”として注目を浴びている。

そして、今回J-CREATIONが目を向けたのは、新感覚ホラー作品『ホラーアクシデンタル』。『ホラーアクシデンタル』(監督:三木康一郎、脚本:三木康一郎、井村光明、猪原健太)は、フジテレビの地上波にて2013年に不定期に深夜放送された異色のショートホラーコンテンツ。日本独特の心霊現象や怨念が核となる従来のジャパニーズホラーとは異なり、すぐ身近な日常生活の中に潜む恐怖、“人間こそがリアルなホラー体験である”というアイデアを前面に押し出した新感覚のホラードラマ。

2018年にロサンゼルスで開催されたJ-CREATIONのコンテンツマッチングイベントで取り上げ、注目を浴びた作品で、それ以降ハリウッドでのチーム作りを経て、今回アメリカのエンタメ業界で話題となっているジェフリー・カッツェンバーグが立ち上げたショートコンテンツに特化した動画配信サービス「Quibi(クイビ)」、そして多彩なハリウッドコンテンツをプロデュースしてきた映像スタジオ「Gunpowder & Sky」と強力タッグを組み、製作決定となった。

『ホラーアクシデンタル2』

米国版『ホラーアクシデンタル』はオリジナルシリーズが持つ日常の恐怖というテーマを踏襲し、クラシックヒットのTVショー『トワイライトゾーン』とNETFLIX『ブラックミラー』を融合させたようなアンソロジースタイルのショートシリーズとなる。脚本・監督を務めるのは、映画『スノーホワイト』(2012)、『ダイバージェント』(2014)、『トゥームレイダー』(2018)に脚本として参加したエヴァン・ドーハティー。「フジテレビ版のオリジナルは、ホラーではありがちな手法を一切使わずに、とても不気味でユニークな作品に仕上がっています。このシリーズをアメリカ向けにアダプトできることを光栄に思います」と作品への意気込みを見せている。コンテンツホルダーのフジテレビとともに、アミューズUSAはエグゼクティブプロデューサーとして作品に参加する。

朽網泰匡(アミューズグループUSA副社長 J-CREATIONプロジェクトリーダー)コメント

フジテレビの皆様にはJ-CREATIONを立ち上げた当初から積極的にご参加頂き、ともにIPのハリウッド化を目指してきました。それが今回、素晴らしいアメリカのクリエイティブチームが集結しQuibiという新型プラットフォームで配信されるという最高の機会を得ることができました。世界でヒットしている漫画やアニメではなく、深夜放送のカルト的に話題となったTVシリーズがハリウッドメジャーでリメイクされることで、もっと多くの日本コンテンツがグローバルに活躍できる機会が広がればと思っています。