海の上で生まれ、生涯一度も船を下りなかったピアニストの伝説『海の上のピアニスト』[4Kデジタル修復版]・[イタリア完全版]の本編映像が解禁された。

『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組み、1999年に日本で公開され多くの映画ファンを魅了した映画『海の上のピアニスト』が、[4Kデジタル修復版]として、色鮮やかにスクリーンに蘇る。オリジナル35mmネガを4Kスキャンし、煌びやかな豪華客船の内部や、青く透き通るような海など、これまで表現しきれなかった細部まで色彩豊かに蘇っている。さらに、当時日本では公開されることのなかった、トルナトーレ監督が本当にやりたかった全てを描き切り、カットされた40分以上のシーンが復活した[イタリア完全版](HDリマスター)も日本初公開される。

今回解禁された2つの本編映像は、先日惜しまれつつも91歳で亡くなった映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネによる音楽を使用した部分を切り取っている。1つ目の曲は「Magic Waltz」。荒波に揺られる船内で躍るように動くピアノをこともなげに1900が演奏し船酔いしていたはずのマックスが感動で満面の笑みを見せるシーン。2つ目の曲は「愛を奏でて」。1900が美しい少女に出会い一目惚れするシーンで、音楽によって1900の心境が心地よく伝わってくる。

これまでに500作品以上の映画音楽を手掛けてきたエンニオ・モリコーネ。巨匠が築いた輝かしい実績の中でも本作は音楽がある種の主人公とも言え、まさにエンニオ・モリコーネの音楽に存分に浸れる作品となっている。奇しくもエンニオ・モリコーネの訃報が舞い込んだこのタイミングで、4Kデジタル修復版、イタリア完全版となって20年ぶりに日本で上映することが決まった『海の上のピアニスト』。この貴重な機会にスクリーンでエンニオ・モリコーネの音楽ともに映画を体感したい。

本編映像①♪愛を奏でて

本編映像②♪Magic Waltz

映画『海の上のピアニスト』4Kデジタル修復版&イタリア完全版は2020年8月21日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開!
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
出演:ティム・ロス、プルイット・テイラー・ヴィンス、メラニー・ティエリー、ビル・ナン、ピーター・ヴォーン、クラレンス・ウィリアムズ三世
配給:シンカ
©1998 MEDUSA