中国人女性監督による穏やかで儚い新世代のラブストーリー『旅愁』が10⽉に公開されることが決定した。

本作は、1992年生まれの呉沁遥監督による初長編作品。日本を舞台に、ある男二人の出会いと、そこへ訪れるかつての恋人の女性との、穏やかで時にスリリングなドラマが描かれる。2017年に来日した監督は、立教大学大学院にて映像身体学を専攻。万田邦敏監督に師事し、本作を完成させた(現在は中国に帰国)。本作では、リアルな空気感な生み出すためメインキャスト三名に演技経験の無い男女を起用。季節をまたぎ異国の地でそれぞれの葛藤や想いを抱えがら過ごす男女の揺れ動く感情を切なく描いた新世代のラブストーリー。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019 国際コンペティション部門でワールドプレミア上映され、第20回TAMA NEW WAVEではグランプリ、男優賞の2冠を獲得。

今回公開決定と併せて、ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。また、劇場公開にあたり、TAMA NEW WAVEで審査員を務めた今泉力哉監督から応援コメントが到着、さらに、呉沁遥監督から日本公開決定にあたりコメントが到着した。

今泉力哉(映画監督)コメント

泣いた。自分でもずっと考えていた"他者を好きになれる人"と"他者を好きになれない人"の埋まらない溝について。
その描写があまりにも素晴らしかった。久々に3人の話を自分も描きたくなった。

呉沁遥(監督)コメント

日本での公開決定に感謝申し上げます。
『旅愁』は、日本を舞台に中国人の男女三人を描いた物語です。私にとって初めての長編映画で、メインキャストは当時演技経験がありませんでしたが、自分が魅力的だと思う方々に声を掛け、参加していただきました。スタッフも、日本に滞在している中国人の方々が中心です。テーマとして、20代の若者の孤独と自由、真摯な感情や自己と他者に対する迷い、内省といった側面を追い求めました。青春の痛みと喜びを感じていただければ嬉しいです。是非、多くの方々に届くことを願っています。

ストーリー

東京で民泊を営む李風(朱賀)は、近所で個展を開いていた画家の王洋(王一博)と出会う。李風は、王洋に民泊で絵を飾ることと接客の手伝いを提案し、二人の同居生活が始まる。季節が過ぎたある日、王洋のかつての恋人(呉味子)が来日し、平穏だったはずの生活に変化が訪れる。

映画『旅愁』は2020年10月よりシアター・イメージフォーラムほかにて公開!
監督・脚本:呉沁遥
出演:朱賀、王一博、呉味子
配給:イハフィルムズ
©旅愁WUQINYAO2019