清原果耶


ロバート・A・ハインライによる名作小説を映画化した『夏への扉』の追加キャストとして、清原果耶、藤木直人の出演が発表された。

1995年東京―。科学者の高倉宗一郎は、尊敬する偉大な科学者であった亡き父の親友・松下の遺志を継いだプラズマ蓄電池や実用化ロボットの完成を目前に控えていた。愛猫のピートと、松下の娘・璃子との穏やかな日常の中で、研究に没頭する日々を送っていたが、罠にはめられ、研究を奪われ会社も追われてしまう。さらに宗一郎は冷凍睡眠させられ、目が覚めた時そこは、2025年の東京だった―。ピートや璃子の死を知り、すべてを失ったと知る宗一郎だが、ヒューマノイドロボットとPETE(ピート)の力を借り、30年の時を超えて璃子を救おうと決意する―。主演は山﨑賢人、監督を三木孝浩が務める。

今回、本作の追加キャストとして、2021年NHK朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」の主演が決定している清原果耶、今年俳優生活25周年を迎える藤木直人の出演が発表された。

清原果耶が演じるのは、恩人であり養父の松下の娘で、孤独に生きてきた宗一郎が家族のように大切に想う松下璃子。数奇な運命に翻弄されながらも、宗一郎を慕う意志の強い女子高生を熱演する。清原は、自身の最初の映画が本作の監督を務める三木監督作品だったこともあり、「また監督とご一緒させて頂ける事がとても嬉しかった」と語り、三木監督もまた、当時「いつかヒロイン役をやってね」とお願いしていた清原の出演を念願が叶ったと、喜びのコメントを寄せている。

藤木直人が演じるのは、2025年のヒューマノイドロボットPETE(ピート)。PETEは未来を変えようとする宗一郎を支える、装置の異常で好奇心をもってしまったヒューマノイドロボットであり、藤木はPETE役について、「2度とないであろうロボット役」に驚いたとオファーを受けた感想を語り、撮影については、「以前連ドラで共演した山﨑賢人君と、バディもの的な作品で再びご一緒できて嬉しかったです」と撮影を振り返った。藤木とPETEを作り上げた三木監督は、「未知なるキャラクターを現場で藤木さんと一緒に試行錯誤しながら創り上げていく作業は困難さよりも楽しさが上回った」と語っている。

清原果耶 コメント

仕事を始めて最初の映画の現場が三木監督の作品だったので、また監督とご一緒させて頂ける事がとても嬉し
かったです。
あの頃は右も左も分からないまま監督のお話を聞いていましたが、今回は少しずつでも作品に歩み寄って撮れ
たら良いなと思いながら撮影に臨みました。
健気でしっかりしていて、所々にあどけなさが残る璃子ちゃんは演じていて微笑ましく思えるような女の子でし
た。
山﨑さん演じる宗一郎との関係性が温かくもほろ苦く染みる日々を、一時も逃さずに観て頂ければ幸いです。

藤木直人 コメント

今年で役者を始めて25年になりますが、そんな僕に驚きのオファーが。なんとロボット役。
でも人間のようだけど実はロボットっていう設定だと聞き、それならとお引き受けして監督に会いに行った所、
その場にいらっしゃったのはロボットパフォーマーの方…。
2度とないであろうロボット役、楽しめれば良かったんですがそんな余裕もなく(笑)、
現場で試行錯誤しながら演じていました。以前連ドラで共演した山﨑賢人君と、
ある意味ロードムービー的な?バディもの的な?作品で再びご一緒できて嬉しかったです。

三木孝浩(監督)コメント

清原果耶ちゃんは、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」に出演してもらった時の、短いシーンながら胸に刺さるとても魅力的なお芝居を鮮烈に覚えていて、その時「いつかヒロイン役をやってね」と約束してたのですが、やっと念願叶って果たすことが出来て本当に嬉しいです!
彼女が璃子というキャラクターに込めた芯の強さ、その想いの熱量は山﨑賢人くん演じる宗一郎を何度でも立ち上がらせる原動力となり、映画そのものも推進する重要な役を清廉に演じてくれました。

藤木直人

『夏への扉』原作書影
ロバート・A・ハインライン/福島正実訳『夏への扉』(ハヤカワ文庫)

映画『夏への扉』は2021年に全国で公開!
監督:三木孝浩
出演:山﨑賢人、清原果耶/藤木直人
©2021「夏への扉」製作委員会