第33東京国際映画祭「TOKYOプレミア2020」部門上映作品『佐々木、イン、マイマイン』の舞台挨拶が11月3日(火・祝)にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、内山拓也監督、藤原季節、細川岳、萩原みのり、遊屋慎太郎、森優作が登壇した。

ワールド・プレミアやアジアン・プレミアの作品を中心に、32本の内外の個性豊かな監督による新作の披露を観客と共に祝福する「TOKYOプレミア2020」部門。主演の藤原季節をはじめ、細川岳、萩原みのり、遊屋慎太郎、森優作、小西桜子、河合優実、井口理(King Gnu)、鈴木卓爾など2020年代の映画界を担う期待の新星から実力派俳優まで、幅広いキャストが顔を揃える本作。カリスマ的存在だった高校生とその仲間たちのドラマを通して、青春時代特有のきらめきと、もう戻らない日々への哀愁をストレートに描き出す。本作のストーリーは、俳優・細川岳の高校の同級生=佐々木とのエピソードが原案。細川が自身の出演作「ヴァニタス」を監督した内山拓也監督に映画化を持ちかけたところからプロジェクトが始まった。

藤原は「ついに『佐々木、インマイマイン』が光を浴びる日が来ました。ここでみんなで『佐々木、インマイマイン』を見れることが奇跡だなと思っているので、もし上映後に拍手をいただけるのであれば、自分自身にも拍手を送ってあげてほしいなと思います。僕も皆様に、また自分自身に拍手を送らせていただきます」と挨拶。細川は「この映画を作りたいと思ったとき、まさか東京国際映画祭に来れるとは思ってなかったですし、その映画が完成して、こんなにたくさんの人に見てもらえると思っていなかったので、あの頃の自分に“そのままいけ!やれ!頑張れ!”と言ってやりたいです」と挨拶した。

脚本は内山監督と細川で約2年半の時間をかけて作り上げたということから、内山監督は「2年半壮絶な戦いをしてきました。脚本作りは映画を作る上で一番大切にしている作業で、一番辛い作業で苦しいとしか思えないんですけど、その作業は誰にも渡したくなくて。苦しいは苦しいんですけど、最後の最後まで貫いたことが映画になると信じて書きました。撮影期間にも3年かけて、(細川)岳と一生懸命作りました」とただならぬ思いがつまっていることを明かした。

また、細川は「自分がずっとやりたかった物語だったので、めちゃくちゃしんどかったんですけど、どんどん形を変えて、どんどん面白くなっていくのをずっとそばで見ていて、もっと面白く、もっと面白くということをずっと思って作業していたので、内山と一緒に作ったことはとても楽しかったです。」と熱く語った。

【写真・文/市原唯衣】

映画『佐々木、イン、マイマイン』は2020年11月27日(金)より新宿武蔵野館、シネクイント、池袋シネマ・ロサほか全国で順次公開!
監督:内山拓也
出演:藤原季節、細川岳、萩原みのり、遊屋慎太郎、森優作、小西桜子、河合優実、井口理(King Gnu)、鈴木卓爾、村上虹郎
配給:パルコ
©『佐々木、イン、マイマイン』

第33回東京国際映画祭は2020年10月31日(土)~11月9日(月)に六本木ヒルズ、EXシアター六本木ほかで開催!
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