北川亜矢子、寺本莉緒、秋谷百音、植田雅、八重樫風雅監督


『別に、友達とかじゃない』の公開記念舞台挨拶が11月18日(水)に浅草九劇で行われ、寺本莉緒、秋谷百音、植田雅、八重樫風雅監督、脚本を担当した北川亜矢子が登壇した。

高校を卒業した同級生3人の鬱蒼とした日常の中から広がる新しい青春ストーリーが描かれる本作。主演を演じるのは、「ミスマガジン2018」で「ミスヤングマガジン」に選ばれ、グラビア誌を席巻し現在はYouTubeにも活躍の場を広げる寺本莉緒、AiiA presents「’ 刀使ノ巫女」「フラガール-dance for smile-」など多数の舞台に出演、
日テレ「もみ消して冬」、「恋の病と野郎組 」などにドラマでも活躍中の秋谷百音、ホーユー株式会社「Beautylabo ホイップヘアカラー」のWEBムービーに抜擢され、映画コンペティション企画「感動シネマアワード」において木村聡志監督のもと主演作品の撮影が決定している新人女優・植田雅の3人。

本作は毎週木曜日に放送していたWEB番組「モクベン」にて寺本、秋谷、植田の3人が演技を学ぶコーナー「ドラ2」を担当していたことから派生した企画。物語は群馬県を舞台に、高校卒業を迎えた同級生3人の微妙な関係性を描く。八重樫風雅が監督を務め、脚本は北川亜矢子が主演3人との面談を経て、監督と主演3人に向けて当て書き。衣装スタイリングを元「ドラ2」メンバーでモデルの碓井玲菜が務め、主題歌も「モクベン うた3」の大矢梨華子、村田寛奈、佐野舞香の3 名が書き下ろしている。

上映前には別の衣装で登壇したキャスト3人だが、上映後には劇中で着用していた制服姿で登場した3人。制服姿に「撮影の時はギリギリ高校生だったので」と撮影当時を思い出すこともある様子の寺本は、映画初出演にして初主演ということで「ちゃんとできているのかなと思った」と不安も口にした。MCから“自己採点してみて何点?”と聞かれると「辛口で言うと・・・40点くらい。まだまだ上に行く伸びしろを。低めにして、今後頑張ります!」とさらなる活躍に意欲を見せた。

3人のキャラクターは脚本家の北川による当て書きによるものだが、寺本と初めて会った際に「求められることを求めている子で、かつサービス精神が旺盛。男の子が放っておかないだろうなと思って、結果として“傍から見るとビッチ”って言われてしまうような女の子」とキャラクターづくりを明かしたが、北川自身は「バシッとハマってて、本当にそういう人なのかなとちょっと思ってしまった(笑)」と笑い、これに寺本からは「そこは否定してください!(笑)」とツッコミが入る場面もあった。

秋谷は「まさかこの3人で映画を作れると思っていなかった」と振り返り、「ドキドキとワクワクと、一番大きかったのは緊張。私たち3人だから作れたものだと思う」と3人のチームワークの良さに自信を見せた。そんな秋谷のキャラクターは「ぶちキレる陰キャをやったらおもしろいだろうな」と分析した北川だが、演じた秋谷は「言ってて気持ちいい」と演じた楽しさを語った。

一方で、3年前から仲が良かったという寺本と秋谷に対して、上京したばかりだったという植田はロケ地となった群馬県桐生市について「私の地元の街と似ていて、地元が恋しくなっていた時期だったので居心地がよかったです。時間の流れがゆっくりで居心地がいい」と振り返った。そんな植田について、北川は3人でエチュードを行った際に「2人全く合わせない。流れを作ろうとしているのに」と独特な雰囲気があったことを明かした。

また、寺本も「(自身の出身地と)重なる部分があって演じやすかった」と振り返り、自身の幼いころには「鬼ごっこを広い面積で遊んでいました」と明かした。一方で秋谷は「学校は東京だったんですけど遊んだりしなかったです。(自身が演じた役と)ここまでじゃないですけど近い部分はあるかもしれない」と語った。

最後に植田は「たくさんの人がかかわっていることを改めて実感して、一人でも多くの人にみていただきたいなと思います」、秋谷は「もっと『別とも』の輪が広がっていったらいいなと思います」、寺本は「いろんな方に支えられて完成することができました。この作品がもっといろんな方に届いて、いろんな方に“こういう思いしたな”とか刺さってくれたらいいなと思います」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

映画『別に、友達とかじゃない』は2020年11月16日(月)~21日(土)に浅草九劇で上映!