『AWAKE』の完成報告会見が12月8日(火)に都内で行われ、吉沢亮、若葉竜也、落合モトキ、山田篤宏監督が登壇した。

本作は、2015年に行われ、当時ネットユーザーや将棋ファンの間でかなりの物議を醸した棋士VSコンピュータの対局に着想を得て山田篤宏監督が書き下ろした完全オリジナルストーリー。天才に敗れ棋士になる夢をあきらめた主人公が冴えない大学生活を送っていたある日、ふとしたことで出会ったAI将棋のプログラミングに新たな夢を見出し、かつてのライバルと再戦を果たす青春物語。主演は吉沢亮。共演に、31歳にして芸歴30年を誇る若手実力派・若葉竜也、ほかに落合モトキ、寛一郎、馬場ふみか、川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まことらが共演する。脚本・監督は、山田篤宏。ニューヨーク大学で映画を学び、これまで乃木坂46のミュージックビデオや短編映画で実績を積んできた40歳の俊英が満を持して商業映画デビューを果たす。

本作について「読ませていただいた脚本がおもしろくて。難しいのかなと思ったんですけど、そんなことはなく、ド直球のエンターテインメントで、分かりやすいし、爽快感のある青春ストーリー」と振り返る吉沢は、さらに「完成した作品を観て、今まで自分が出ていた作品は冷静に観れずにいたんですけど、今回は単純にすごいおもしろいと思った。いい作品ができて、それに参加できてよかったと思った。自分の中では新鮮な感じでした。すごい好きでした」と思いのたけを語った。

吉沢は、共演シーンが多くあった落合について「めちゃくちゃ大変そうでした。聞いたこともない単語をしゃべってて、すごい早口だし。それが違和感なく落とし込まれている感じがすごいなと思いました」と称賛。その吉沢について「前からファンだったので、いいお兄ちゃんだなと思って現場にいました」と笑顔を見せた落合。自身の役どころについては、「『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクをイメージしてやってくれって言われて」と山田監督と打ち合わせがあったことを明かした。

会見でも笑顔が絶えない登壇者だったが、特に吉沢と落合はチームワークよく演じられたようで、「『ファンなんだよ』って開口一番で言ったと思う。素晴らしい役者さんだと思うので、うれしい気持ちで毎日やってた。毎日楽しかったです」と笑顔を見せた落合に吉沢も「2人で作っている空気感も、居心地のいいやりやすい空気感でやらせていただきました。すごく楽しかったです」と同じく笑顔で回答。一方で若葉は「3日くらいしか(一緒のシーンがなかった)。あとはほぼほぼ一人で悩んでいるだけなので、全然楽しくなかったです」と答え、会場の笑いを誘った。

その若葉は、吉沢の印象について「爽やかなスターな感じだと思っていたんです。そうしたら、死ぬほど暗くて。(吉沢が演じた)英一が吉沢くん本来の姿に近いのかなと思いました。どうですか?暗いよね?」と答えると、吉沢は「近いですね。暗いです。ここまで内心が役とフィットする瞬間はないなと思いました」とコメント。しかし、若葉はラジオでの吉沢が「めっちゃ明るくて。全然違うじゃん!あれはスイッチがあるの?」とさらにツッコむと、「どっちも本当なんですよ(笑)作ってるわけじゃなくて。根は暗いけど、ふざけたりするのは大好きだし、騒ぐのも大好き」と明かす吉沢に笑いが起きた。

最後に吉沢は「将棋ファンの方々にも楽しんでいただける内容ですけど、将棋の知識があまりない方も関係なく楽しんでいただける内容です。友情だったり、青春、成長みたいな普遍的なものを根本のテーマに置いている作品なので、いろんな世代のいろんな方に観ていただきたいです」と本作をアピールした。

【写真・文/編集部】

映画『AWAKE』は2020年12月25日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で公開!
監督・脚本:山田篤宏
出演:吉沢亮、若葉竜也/落合モトキ、寛一郎/馬場ふみか、川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まこと
配給:キノフィルムズ
©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ